一年以上も経って リスの冬眠場所を ようやく撤去した
レジ袋をちぎっては ほっぺをパンパンにして 何度も運んだその痕跡を 見るのも辛く 放置し続けていたけれど やっと手を付ける勇気が出た
中には どこで発見したのか 着物の端切れもあって ヤツがぬくぬくと 包まって眠る様子が 眼に浮かぶようで
あの小さな身体に どれ程の存在感があったか 悲しみは時とともに 次第に癒やされて 愛しいものを思う 温かい感情に満たされる
なのになんだか ヤツの棲家にと 最初に置いた鳥の巣箱は そのままにしておきたくて それさえ無くすのは 心もとないようで
まだもう少し 食器棚のてっぺんで 長い尻尾を繕う姿を まぼろしのように 追いかけていたくて
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