ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2010年11月04日(木) 欠けたりんご

リスが逝ってしまった

きっと最後の際には
家族全員が
順番に触れていた
わたしが帰った時
温かくて柔らかくて
ホッとしたのだけど

直前の様子を
なんであんなに
ぐにゃぐにゃなのか
息をしてないみたいだ
と下の子に言われ
上の子が呼ぶ声に行くと
本当に息がなかった

置いた小さなストーブは
少し寝床に近づけてあり
部屋の扉を半分ずつ閉め
空き缶を利用した
湯たんぽを用意したのは
沢山のリスの中から
あいつを選んだ下の子だ

やっぱり病院に連れて行かなきゃ
と今朝も話し合い
帰ったら再び
何とか算段をしようと思っていた
けれど小さな身体には
そんな猶予はなかったのだ

可哀想なことをした
浅はかなわたし
散歩の途中で歩けなくなって
抱きかかえた菊丸のことが
突然思い出された

また繰り返している
あの頃
どんな風に悲しんだかは
よく思い出せないのに
悔やむ心だけは
再び深い筋を刻む

食べ散らかした
ヒマワリの種の殻や
毎年ごとに
冬が近づくと集めた巣材
そんなのをこれから
片付けることができるんだろうか

わからない
逃げてしまいたい
冷蔵庫には
ヤツが食べる分だけ
切って欠けた
残りのりんごが入っている


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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