知人の定年後の話し
そもそも 社会に出なくなったら 若くったって とたんにもっさり老ける っていう実例は数多く いつまでも精神に張りを持つには 定年なんて関係なく ずっとできる仕事を持つべき
なんてコトは 以前から言っていたのだけど おんなひとり 金もなく後ろ盾もなく 何かを始めるにしたって 特技はないし でもこの土地で 歳は取りたくないってワケだった
それが突然一変 きっかけは独身縁者の 定年後は居酒屋をやりたい という夢のひと言だった 料理なんてまるでしないくせに という彼女に でもだったらそこで昼間 喫茶店をやらせてもらったら という所から始まった
実はあれから考えて これまで集めたカップが使える とか思っちゃって
美味しいコーヒーが飲みたくて ミルや豆のこと 鮮度を保つ方法など よく情報交換をしているし 自分が居心地よくいられる お店のイメージにはこだわりがある
お店の人がお客と馴れ合っていない 黒子に徹していながら 寛げる雰囲気を持っている そんな場所ならわたしも行ってみたい いい香りのするカウンターの中に すっと立つ彼女が居る それはとてもリアリティのある図だ
しかも 縁者の考えている場所は 彼女が以前から 住むならその辺り と言っていたところ 老け込むのはまだまだ早い いきなりな新しい人生の予感に わたしまでワクワクするのだった
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