この時期の雨はいい
鮮やかさを増す 木々の緑から 煙が立ち昇るように 雨のしずくが そのまま蒸気となって 雲のように山を覆う
広葉樹が多い この辺りの風景は 時には多すぎるほどの湿気と 相まっているのだが 豊かな水を含んだ ふっくらした木の根元を 想像するだけで 気持ちもしっとりと潤う
5月にしては 少し低いという気温が 却って清浄な空気を伝えて 夏が来る前に この感じを少しでも長く 味わっていたいと思う
素敵な場所にいる
いつもより少し遠くへ 自転車で出かけただけで 何度も何度も そのことを確認し さらに伸びようとする 木々に自分を映す
同じ季節が巡っても 同じ日はない
そうだ 今年はホタルを見よう 子ども達が大きくなって すっかり忘れていた 季節の贈り物を
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