今回のオーダーの件では まるで 蛇に睨まれた蛙のようだった 既に決まっている完成形に向かう ただそれだけのことに これ程抑圧されるとは思っていなかった
予定になかったアイデアが ふいに飛び込んできて それしかないと思ったときのトキメキ いったいどう縫ったら それを実現できるのかという格闘 そういうのを発揮する余地がないってのは 予想以上に苦しかった
とはいえ オーダーをいただかなかったら 恐らく和布にファスナーを使おうとは 絶対に思わなかったろうし 柔らかものの生地で ぴったり決めたサイズどおりに 縫ってみようなんてチャレンジもあり得ない
だからきっと今回のことは 自分で作った壁を突破するために もたらされた機会だったのだと思う
んで 再び野に放たれたケモノのように これからまた むちゃくちゃに縦横無尽に 走り回ってもいいのだという感覚が 今わたしを満たしている
これってたまんない だったらもっと早く 解放を目指せばよかったのにと思うけど 抜けたからこそ解ることで 渦中にいるときはもがくばかり ただ単純に縫うという行為から始まって 自分の全てを点検しなおし いろんなことを考えたりしたのだった
余談ですが・・・ 日本人のこころの問題を一身に担っていた 河合隼雄さん 本当に本当にお疲れ様でした
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