| 2007年07月06日(金) |
古代裂つれづれ草に学ぶ |
オーダーのワンピの 型紙作りをぼちぼち 合間に古代裂つれづれ草を読む
著者の松本氏は早くから 和服離れを危惧していて バブル直前に 染め部門も含めた和装業を整理している ご自身は三代目だったが 仕事は一業一代であるべき という信条が記されている
その事業の顛末は 奉公に始まって 戦前戦後の時代の波に揺られつつ上昇し 最後は大手呉服チェーンからの 大量の染め注文をこなしつつ それをつまらない仕事だったと言い切り なお何億の利益が上がっていながら 潔く廃業している
引き継いだとはいえ 自分がそこまで大きくしたものに 未練のカケラもなく 綺麗に幕を引ける強さに驚かされる ビジネス的な展開に乗りながらも 一方で違和感を感じる松本氏は なんだかとても人間臭い
わたしが好きなのは 氏の母上のお店での姿だ お客さんに電話を掛けお店に呼び さりげなく話題を振り 嫁姑に対する愚痴やらを聞きつつ いつの間にか商品を売ってしまう
お友達付き合いのようでもあり カウンセラーのようでもあり そこに商品が介在しているのに まるで人間同士の やりとりだけのような自然さ
そんな感覚を わくわく市とその後のオーダーで おぼろげながら感じていただけに これだよこれ って気がして嬉しかった
どんなビジネスも 人が作って行くもの だとすれば どんなに拡大し コントロール不可能に思えても 実はそんなことはないのかもしれない
自分にとって 何がいちばん大切なのか それさえ忘れなければ きっと大丈夫なのだ
|