はー お楽しみを なんて 思っていたわたしがバカだった 柔らかくなった麻が こんなに扱いづらいとは
当たり前だけど 経験不足を実感する羽目になって 縫う時間は一割を切ると思われ それでも じりじりと少しずつ進んでいるのに すがるようなキモチ
ああ 最初の勢いのまま 縫い上げられる日がいつか来るだろうか 相変わらずムスコからは お母さんシゴトしてねんだろ のオコトバ そう オシゴト未満のままだどうだ とこころの中でつぶやく
んで こゆときの夢には 死んだキク丸が出てきて 一体いつから散歩に行ってあげてないんだろ と ものすごくドキッとする 絡まって伸び放題の細毛には なんだかいろんな虫が潜んでいて シャンプーも散髪もしてあげていない自分に 心底ガッカリするのだ
でもそれでも ヤツの犬臭さを久々に嗅いで みっちり肉感のある背中がリアルで 逢えてよかった なんて思ったりして
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