ちょっと片付けをして 重なった洗濯ものや ビニール袋などを掴むと パラパラと音を立てて こぼれ落ちるものがある
布団やカーペットの下 時には新聞のページの間からも 発見されるそれは 他でもない 我が家のリス君の隠し財宝なのだった
殻を剥いたヒマワリの種や 粟玉やピーナッツなど ミックスの餌の中から好物だけを選んで ほっぺに詰め込んでは せっせとどこかに消える そしてしばらく経って澄ました顔で現れる
いちど そんな風に隠したすぐあとで カーペットを捲って あーっこんなとこに隠したな と リスの前で騒いだら 慌てて手で掻き集めようとしたのが ちょっと可哀相だったので 最近はすぐに暴露しないようにしたりして
それでも 思わぬ所からパラパラと出て来るので 勿体ないから 掃除機で吸い取らずに 本リスに回収させるのだけど 時には匂いだけ嗅いで 興味なさそうにするのは何故なのか
ひょっとしたら もう既にそれは自分のものだから より新しい餌を求めているのかもしれない 隠して来た後は 必ずわたしによじ登って しつこく服を探ったり 繰り返しまとわりついてくる
忙しく動き回る中でも 肩に留まって毛づくろいをしている時に 頬を寄せたり 眼を開けたままぽーっと どこかへトリップしている時に そおっと頭を撫でてみる
犬や猫のようには馴れないけれど ヤツは確実に この家の動物たちを リスなりの判りかたで把握し 同居しているに違いないと思えるのだ
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