| 2006年05月03日(水) |
沖で待つ(by絲山秋子) |
芥川賞受賞作。である。
もともと、タイトルと、表紙の感じが非常に気になるなあと思っていた。 そしてやっと今日、買って読んでみた。絲山秋子の「沖で待つ」。 一話目の「勤労感謝の日」は、おもしろかったけれども、好きかと 言われるとそうでもなかったのだが。
表題作の「沖で待つ」は、相当よかった。 ちょっと泣けたくらいだ。 同期とか、会社の先輩とか、同僚とか、対外的な出来事とか、 そういうものについて考えさせられる。 そして、むちゃくちゃに痛い何かがある。物語の奥、行間からにじみ出る 何か。
先日、英会話のレベルチェックに行ったときに、自分で言ったことに 自分で驚いた私だが。 そのことを読みながら思い出していた。 私はこう言ったのだ。 「I love my company's people!」と。 そしてそれは嘘じゃないなあ。と、後から思った。 仕事は嫌いだけど人は好き。モチロン嫌いな人だっているけれど。 そういうのを、この本を読んでいてちょっと思い出した。 まあ、それもどうかという話もあるのだが。 久し振りに、とても好きなタイプの、いい物語を読んだと思いました。
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