| 2004年11月04日(木) |
ブエノスアイレス(映画) |
この前、2046を一回目に観た後で、どうにもトニー・レオンモード に入ってしまい、レンタルビデオ屋に行ってみた。 一番観たかった“花様年華”はオール貸し出し中で無かったので、 やむなく、もう何回も観ている“ブエノスアイレス”と、あと一時期 話題だった“HERO”、そして“麗しのサブリナ”(これはオードリー) を借りた。
“HERO”はなんと言うか、ある意味娯楽超大作と言うか・・・って 感じだったのだが(それでもトニー・レオンはステキでしたが。笑)、 “ブエノスアイレス”を改めて観ていて、つくづく思ったこと。
音楽がものすごく良くて、最初の方に出てくるイグアスの滝もすごくて、 でもストーリー的にはかなり淡々としていて、確かにうつくしいけれど 逆につまんないとも言える映画なのに、なんで私、この映画がこんなに 好きなんだろう? トニー・レオンのことは確かに結構前から好きだけど、 レスリー・チャンについてはそんなでもないのに? ・・・などと思いながら、ぼんやり観ていて。 ああ、と思った。
後半、トニー・レオンが厨房の仕事の後輩として知り合うチャン・チェン が出てきたくらいから、だんだんよくなってくるんだな。と思ったのだ。 これは、限りなく私的な感想なのだが。
トニー・レオンとレスリー・チャンは恋人同士で、でも別れたり一緒に いたりを繰り返す。二人でいても、綺麗な感じがするんだけど、なんだか あまりに救いがない。 そんな感じの中でチャン・チェンが現われて、トニー・レオンの中に ふわりと風を入れたんじゃないか?って気がした。
そして、旅立って行くチャン・チェンから「声を入れて」とテープレコーダー を渡されて、ひとりバーの席に残され、いつしか泣くトニー・レオン。 そこに、ここでもまたトニー・レオンの持つどうしようもない悲しみみたいな もの、そしてある種の色気がにじみ出ていて、観ていて目が離せなくなって しまう。 その後、世界の果ての灯台にやってくるチャン・チェン。 そこでトニー・レオンの泣き声を聴く。 「泣いているのか?」 と独白しながら、彼の悲しみを世界の果てのその場所に置いていく。 ロマンティックすぎる。そして悲しすぎる。そんな風に思う。
そして何がいいってトニーが、ラストでブエノスアイレスからアジアに 戻ってきて、台湾?のチャン・チェンの家族が経営する屋台を訪れ、 一枚彼の写真を盗って、後ろには軽快な音楽が流れ、「会いたいと 思えばいつだって会うことができる」と思うところ。 その希望を感じるようなところが、なんだかどうしようもなくイイと 思っちゃうんだよなあ。と。 ああ、私はこの映画のラストが本当に好きだなあ!って。 改めて観て、しみじみそんな風に思ったのでしたよ。
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