| 2004年08月30日(月) |
8/28藤井フミヤ JAIL HOUSE PARTY@福岡サンパレス |
8月28日。 その日のライブは私にとって、クロベエが亡くなってから初めて会う兄で。 どうしていいのかわからないような気持ち半分、でも絶対何があっても 今日は見るんだという強い気持ち半分で、自分でも若干混乱気味のままで 参加した。福岡サンパレス一日目。
席は3階15列という、まったくよくない席で、文句言いながら会場入り。笑 でも、はてなダイアリーの方に写真をアップしたが、席に着く前にサンパレス3階の 窓から見た空や海が、キラキラ光っていてとても綺麗で、思わずクロベエのこと を思い出して「クロベエ・・・(>_<)」とか思ったりしながら、席についた。
そしてライブがはじまった。 実は私はチェッカーズのライブを初めて観たのが『OOPS! SUMMER TOUR』の 福岡サンパレス1日目だったのだが、そのとき、席が3階後ろから2列目 という、ものすごく後ろの席だった。 あの時、あんまり遠くて、しかも兄はコンパクトな感じなので、それほど後ろ から見ると、いまひとつ兄だという実感が湧かず(笑)、かえって享氏や 尚ちゃんを見て、「おおー!享さん!尚ちゃん!ホンモノだ!」などと思って 感動したという記憶がある。笑 そんなことを思い出し、そして今回の席、あのときと結構近いくらい後ろだから、 初心に帰れということか。とも思って、あの人小柄だから、3階の上から見ると ちょっと遠すぎなんだよなあ。なんて思いながら観始めたのに。
凄かった。その日のライブ。 3階だったけど、席なんか全然関係なかった。
最初の“TRUE LOVE”から、声の力にヤラれてマジ泣き。 そして“BODY”〜“WHITE BABE”の2曲から、今日全然違う。と思った。 なんだか鬼気迫るような感じすらした。かわいさなんてカケラもない。 私はいつも、この2曲、思わずスティーヴを見ちゃうんだけど、もうステ氏 どころではなかった。フミヤしか見れなかった。視線を外せなかった。 怖いくらいだった。 気合が入っているとか、そんなモノじゃない。それどころじゃない。 曲のリズムに乗せて、ちょっとズレ気味に、でも絶妙なタイミングで踊ったり、 ステージ上に寝転んだり、一瞬止まって見せたりする、その動きのすべて。 ひとつひとつの動きが、「藤井フミヤだ」と言っていた。 席が遠いとか関係なかった。遠目に見てもわかる。 何かを発散するみたいに、すごい集中力で歌い、踊っていた。きっと前の方の 席にいたら、あの人の眼とかすごかったんじゃないか?とまで思う。 そして思い出した。 こういうときほどすごい人だったってことを。
藤井フミヤであるということ。 こういう時だからこそ、私たちの前で完璧なモノを見せるということ。 プロ意識以前の所での、この人の本質的な強さみたいなものを、ただ感じた。
LSBで、間奏のときだったか? 床下からイエローのライトが横一線に、上向きに 照らされて、そのとき、てのひらをその淡い黄色のライトに当てて、客席から てのひらだけが見えるようにしていた。 それだけのことにぞくっとした。 続く“方舟”がまた、ものすごく良かった。あれはバンドメンバーの息があった 演奏もあって、その良さが一層増したとか、そういうのもあっただろうか? “NO FAKE”も。 女の子がステージ上に一人上げられて、3階は皆微動だにしていなかったが(笑) それだけじゃなくて。 ライティングもこの曲は特にすごいと思うけれど、それだけじゃなくて。 その声の力。 身体中に響く。 このペースで最後まで行くのか? すごくないか? 身動きすら忘れて。声の力に射抜かれるような気さえして。 息をするのも忘れて見ていた。 どこまで行くんだろう。って。この人、どこまで行くんだろう。と思った。 怖いくらいの気持ちでそう思った。
そして中盤。 “Pink Champagne”がものすごく来た。 実はこの曲、今まであんまり好きじゃなかったのに、ぼろぼろ泣けて仕方 なかった。 床下から天井に向かって、横一列に金色のライトが放射されてるところを、 最初は空を飛ぶみたいに手をひろげて、その後、ハープ、すごくやさしい 感じに吹きながら、たどって歩いて行く。 ちょうど曲が始まる前に、過去とか未来の話をしたのもあり、そんな風に 歩いて行くあの人を見ていて、過去と未来をつなぐ橋? クロベエとか チェッカーズとか? と思って、切なくてたまらなかった。
そして“記憶”。 天井を見上げて。 やさしく、でもものすごく感情が入った歌い方で、歌っていた気がした。 なんて声で歌うんだろうと思った。 歌ってる間、絶対クロベエのこと考えてた。兄も、客席の私たちも。 そしてこの曲を歌っていたときの兄が泣いていたみたいだと、後から聞いた。 続く“close”も。胸に迫った。何かとつながってんじゃないかって位の 凄さだった。
MCはさんで、“Free Way Lovers”。 もう、どうしても泣いちゃうんだけど。笑 でも、そうやって泣くことすら必要なんだと、曲を聴きながら、泣いたり 歌ったりしながら、そんな風に思った。そうやって、前を向くんだと思った。
その日、久留米で行われていたクロベエの葬儀に兄も享氏も行っていたらしく、 そこでチェッカーズの曲が流れて、“青い瞳のHigh School Queen”が流れた んだけど、隣にいた享氏と、「これはどうなんだ?」って言ってた。って言ってた。 あと、クロベエが亡くなったとき、隣にいた享に、「なあ享、クロベエの耳だけ 切り取って持って帰っちゃダメかな」って言ってた。って。 なんか愛っていうか、切ないなあと思った。
そして後半。 翌日もそうだったんだけど、なんだか盛り上がりすぎて踊りすぎて、後半の 詳細をほとんど覚えていません。笑(前半、集中しすぎたとも言えます。笑) “LOVE & DRIVE”〜“Thrill up”〜“I・N・G”〜“ロックンロール・ウィドウ” 〜“HEART IS GUN”〜“UPSIDE DOWN”。 “I・N・G”よかった。この曲をこんなにも聴きたいと思う日が来るとは。って 感じがする。 かわいくて泣けてくる位ちょっと切なくて、それでも元気出た。 “HEART IS GUN”では、笑顔なんだけど踊りながら涙出てくるっていう感じで。笑 そしてラストに、“恋の気圧”。 前奏始まったときに、鳥肌がたった。 なんか、切ないのとうれしいのと楽しいのとかわいいのと、みんな一緒になった ような不思議な気持ちで。 よく伸びる声。私たちに届く声。それは天まで届いている? そんなことも思いながら。 この曲で泣けるって変だな!と思いながら、手を振ったりして、笑顔で本編が 終わった。
アンコール。 1曲目は“HEARTBREAK”。 実は私はこの曲がかなり好きなのでちゃんと歌ってくれてうれしい。笑 (福岡ライブの前、大阪フェスでは歌えなくて次に進んだ、と聞いていたので。) この曲が出た95年、仕事2年目のときのことを色々と思い出したりしながら 聴いていた。 そして2曲目。 「聴いてるかー!」って。「よく聴いとけよ!」って。天井の方見上げて。 元気いい感じで。たぶんクロベエに向かって言ってた。 そして懐かしい懐かしい前奏が始まって、“ギザギザハートの子守唄”が。 大阪で歌ったって聴いてたけど、福岡でも歌ってくれてうれしい。 どうしても泣いちゃうけど。泣きながら踊ってた。 聴いてる? クロベエ。 聴こえる? なんて。 そんなことを思ったりしていた。
ラストに、“Precious Days”。 淡い紫色のライトに、上から淡い金のスポットライト。兄のまわりにいくつかの 金色の円を描いて。 見ていて、その歌詞を聴きながら、ああ・・・と思った。 つながっているかな。 クロベエはもうどこにもいないけど、フミヤくんが言うみたいに、私たちが 死ぬまで私たちの心の中にクロベエはいるから、そういう意味でつながっている? なんて思って。 「物語はつながっているんだぜ」って、去年の冬の大阪で、兄が言ってたあの 台詞を思い出して、本当にそうかもしれないって思った。 やっぱり、いつの場面でも、何度でも私は思うけど、この人がいてくれて私は、 私たちは幸せだと思う。 そして願わくば、できることなら、私たちの存在も、迷惑なモノではなくて、 この人に少しでも、ちょっとでも幸せをもたらすものであったらいいと。 そういう風にすら、思った。
ライブ後、会場を出たら、遠くに花火があがっていた。 いくつもいくつも。緑や赤や金色で、中空に花びらの形を描いていた。 「なんかさ、あの人のライブって、こういうことがあるよね」って。 隣にいた友人mちゃんに囁いて。「ね。あるよね」なんて答えが返ってきて。 キャロルのときに、虹が出たりとか。 たとえば月が、すごく綺麗だったりとか。 そういうことがあるなあ!と思う。 そして、何言ってんだって話かもしれないけど、遠い空とか、どこかから、 クロベエもこの花火、きっと見てるよね?って。見てたらいいなあって。 そんな風にも、思った。
終わりです。読んでくれてどうもありがとう。
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