| 2004年07月05日(月) |
海のふた(byよしもとばなな) |
よしもとばななの新作“海のふた”を読んだ。 じわじわと来る良さだった。 作者本人が幼い頃から毎年夏に訪れている、西伊豆の土肥というところを 舞台にしているらしい。 読んでいて、その土地に対する愛情みたいなものが、すごく伝わる感じがした。 情景描写のきれいさと、的確さ。出て来る人々のかわいくて現実的で、でも ちょっと夢みたいな感じ。いいなあと思いながら読んでいた。
そして、ここに出てくる“はじめちゃん”という女の子について。 こんな人を知っている。と思った。 私には、この子によく似た女の子の友達がいるなあと思った。現実に。 はじめちゃんのように、幼い頃にやけどを負っているとか、そんなことは ないんだけど。なんて言うか考え方とか、発する言葉の感じとか、その透明な、 なんて言うんだろう、この子の存在を大切にしたいなあって感じの印象とか、 そういうのが、とても似ている友達がいると思った。 主人公のまりちゃんが、はじめちゃんに会えてよかったみたいに、私もその子を 知ることができてよかったなあと思う。 そしてそういう友達を持ってる私は、考えてみれば、それだけでもとても 幸せ者なのだ。と思った。
読み終わった後、ふわっといい気持ちになるような、そんな良い小説だった。 皆様、オススメなので機会があったら読んでみてくださーい。笑
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