そしてバレンタインの日、10年前に好きだった人に5年ぶりに会った私である。 ぜんぜん変わってなかった。 そして向こうからも、私について、全然変わってなかった。というメールが来た。 (しかし続けて「何歳になっても新人に見えます」って一体。と思うが。−−;)
あまりに変わらない空気の感じに、一瞬、気持ちだけ昔に戻ったなあ!と思う。 私とあの人は、人生を共に過ごすようには出来てなくって、ただ一瞬すれちがった だけだった。 あの関係をなんと言うだろう? 先輩後輩と言うのは簡単だ。兄妹みたいな、友達みたいな? そして、今よりまだまだ子供だった私がそれを恋だと思ってしまうのも、無理 からぬことだったように思う。
ただ、楽しかったのだ。仕事上、怒られたり、気持ち的にすごく嫌な結果に なったりしたこともたくさんあったけれど、なんだ。めちゃめちゃ楽しかった んだ私。あの新人の時の1年って。と今更思った私は、なんて鈍いことでしょう! まあモチロン、過去を美化して考えているというのも絶対にあるとは思うけど。
翌日、「つくづくあの人のことを好きだと思ってたのは私の勘違いだった!」 と言ってたけれど、本当のところはそうじゃない。 偶然で、必然だったのだ。 人生の中で共に歩いたりしたら絶対に私がきつい相手、(まあ実際のところ、 向こうの好みの問題だってあるのだが)、でも子犬がじゃれてるみたいに 話したりすることで、その一瞬はお互いが助かっていた。あの当時。 そんなことを思うのは、単に私の自惚れだろうか? 私ばっかりで、向こうは全然、そんなことはなかっただろうか。
弱くて、ずるくて、プライドも高くてある種の冷酷さを持っていて、でもすごく 頭が良くてやさしくてかわいいところもあるあの人が、どうかその人生において あんまりツラくありませんように! そしてできれば私の軽口や、今日したくだらないメールの返事なんかに、日々 ツラかったとしても、一瞬笑ったり心が和んだりしたらいいと、切に思う。 そんなの、いまだに恋の視点だとも思うし、私はきっと、また5年後にあの人に 会っても同じことを思うだろう。(だって5年前に久し振りに会ったときも同じ だったから。)今日思ってるようなこんな気持ちはすっかり忘れて、また 思い出すだろう。
それが私の人生にとって、いいものかどうかなんて自分でもわからない。 ただ、なんとなくあの頃を思い出すと、なんとなくだが宝物を久し振りに見る ような気持ちになるのも、また事実だった。 そして向こうも、私のことをふと思い出したときに憂鬱な気持ちになったり しないで、そんな風に思ってくれたらいいなあと思うけど・・・それは あんまり自分に都合よく考えすぎてるか、とも思う。笑
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