| 2004年02月09日(月) |
王国その2(byよしもとばなな) |
本屋に寄ったら、よしもとばななさんの『王国その2』が出ていたので、 早速購入。読んだ。
『王国その1-アンドロメダハイツ-』も勿論読んだが、私は、その内容が あまりにも私にとってすばらしいものだったせいもあり、レビューも何も できてないままだったのだが。
2巻は、1巻よりも更に、読者というか、日々ツライ気持ちで人生を送っていたり カラカラに渇いたような気持ちになっていたり、生きづらいと思いながら毎日を 過ごしている現代の人々への、ばななさんからの長い大切な手紙だ。という 風に思った。
読んでいて、特に後半、何箇所か思わず泣いちゃうような部分がある。 そしていくつも、本当にいくつも大切なことが書いてあるように思う。 特に、ラスト近くで登場人物の一人である楓が、主人公の雫石に、 「別にあせらなくても雫石は、何よりもその貴重な雫石という魂を 持っているじゃないか」と言うところ。 これは作者であるばななさんが、皆に対して、皆と言うか、例えば一瞬でも 死にたいとか、まあそこまで強く思わなくても心が弱くなっていたりする 人々皆に対して、言いたい言葉なんじゃないかって。
何より、その言葉は楓が雫石に対して言っているものだが、私は私に対して 言ってもらってる言葉のような気持ちでそれを読み、思わず涙していたって ほどだった。まったく我ながら最近、涙腺がゆるくなっているとも思うが。 大丈夫って。そんな風に言ってもらったような、気がしたのだ。
とてもよかった。なんて言葉であらわすくらいじゃ足りないな、と思う位。 読んだ後、とてもすっきりした気持ちになっていた。 ちょっと最近精神的に疲れているなあとか。心が渇いていると思う瞬間が あるなあ、とか。そんな風に思ってる人が、読んでくれたらいいなと思う。
|