実を言うと、毛嫌いしていた。 “ビルマの竪琴”という小説(童話?)のことを。
なぜなら昔、この“ビルマの竪琴”が映画化された中学生当時の私ときたら、 なぜか中井貴一氏のことが好みではなく、そのこと一つでこの映画も原作も、 私からかなり遠くにあるモノだったのだ。
中井貴一氏が好みではなかった。なんて、まったく自分がどれほどのモノだ? と言われそうだが、私は基本的に目が細い人がイマイチ好みではない。 ・・・あ、でもユーちゃんは別。尚ちゃんも別。ステ氏も別だが。 (って結構好きなのでは。−−;)
最近、会社近くのジャスコの中の本屋でふと“ビルマの竪琴”の文庫本を 見つけ、そう言えば中学校の体育館で、全校で映画見ないといけなかったなあ。 でも中井貴一好きじゃなかったばっかりに、真面目に見なかったから、 全然意味わかんなかったんだよなあ。国語のS先生は、たしか原作もイイよって 言ってたのに! と瞬時に思い、興味を惹かれてその本を買ってしまった。
平易な文体。 大学の教授が、童話として書いたものらしい。
14歳のときに映画を見て、特に何の感慨も持たなかった私は、感受性 というものが少なかったのかもしれないのだが。 これが今になって文章として読んでみると。泣けてきたりするから不思議だ。 私は年を取ったのか?
戦地に行って、歌を歌って、他のどの隊よりも仲良く生き生きとして帰って 来た日本兵たち。 そんな中、水島という青年が、ビルマに僧としてひとり残る。 彼が最後に隊長に宛てて書いた長い手紙。
私はこれを30歳を超えてから初めてちゃんと読んだけれど。 14歳とか15歳とか、その最も多感な時期に読んでいたら、また何か違った のかもしれないと。 なんであのとき、先生の言うことを素直に聞かなかったのかと。 そんな風にも思ったのだった。
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