創作日記パート4です。もう完全に現実逃避です。ハハハ。 まあ、再び「ドナちゃん、夢見ちゃってるなあ〜」とか思いつつ、お時間 ありましたらお楽しみくださいー。 ちなみに、昔、私がいちばん最初に「昔書いたヤツ」とか言って読んで いただいたお話の続編(と言うかなんと言うか)ですル。 *********************************** 【スロウ・ダンス】 仕事で失敗して怒られた。
最悪に憂鬱な気持ちで、夜、帰り道の駅から家へとつづく坂を登る。 私が毎日のように訪れている、その坂の途中にあるパン屋兼喫茶店“小さな家” には、いつものようにあたたかな灯がともっているけれど、うまく笑える自信 なんてなくて、私は店の前をそのまま通り過ぎている。
・・・こんな日が、もう3日もつづいている。 最近の私は、なんだかおかしい。 仕事がうまくいっていないせいかとも思うけど。 大袈裟だなあ! と自分でも思うけど、なんだか、だんだん人を信じられなく なっていってるような気さえする。人間不信? 人間嫌い? わからないけど。
心がスカスカな感じで、“小さな家”に行けば、あの店で、今ではもう友達に なってしまってる人々、店長の藤井くんと、住み込みお手伝い&実は私の彼氏 である直人、アルバイトのりょうちゃん。 あの3人に会ったら、なにかきらきらしたモノが、この身体に戻って来る だろうかと、夢見心地で考える。けど。
でも、こんな落ち込んだ状態のときに、あの人たちに会って、それでもし 嫌われたりしたらイヤだなあ。そんなことになっちゃったら、もう立ち直れ ないわ。私。なんて。 くだらない、バカみたいな考え、アタマを渦巻いて止まらなくなってる。
大体、いっつもそうなのだ。 ひとつマイナスの方向で考えると、その考えが止まらなくなって、悪い方に 悪い方に考えてしまうのだ。 そんなことわかってるけど、どうしよう? ・・・なんて思いながら歩いていたら。
プルルル。と、携帯が鳴った。
機械の音で紡がれる、着メロダウンロードも面倒で設定してない、無機質な音。 疲れた無気力な頭で、誰からかかってきてるかも見ないで電話に出た。
「・・・ハイ?」 『笑美子さん?』 電話の向こうからは、すでに聞き慣れた、少し低くて無邪気なトーンのあの子の声。 私より年は5つも下で、でもその邪気が無くてかわいい見た目とはウラハラに、 性格はかなりしっかりしている、直人の声。 「・・・直人?」 甘く響くその名前を、私は口に出す。 ついさっきまで、あんなにも落ち込んでいたくせに。 たったそれだけで、心に少し、光が差すような気分になってる私は、本当に単純 だ。と思う。 『ちょっと今振り向いてみて』 「はい? 今?」 『そうそう』 ・・・振り返ったら。 ぜんぜん気付いてなかった。驚いた。 そこには直人が立っていた。
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