日記

2002年08月25日(日) 一度ハマると抜け出せないのが創作の世界。爆

そして調子に乗って今日も書いちゃってる私!笑
はずかしいとか言いながらも!爆
状況設定が冬なのはお許しあれ。なんとなく冬の気分だったのね。^^;
しかも断片的だし、ものすごーく少女マンガ的!笑
ああ、ドナちゃん夢見ちゃってるなあ〜と思いながら読んでくだサイ。爆

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【赤い花】
12月の夕暮れの。冷たい空気の中。
淡い、ピンクとブルーと金色に染まった世界の中で。
私と宗一郎は待ち合わせをして、友人のマキちゃんの誕生日のプレゼントを
選んでいた。
たくさんの人々が、笑ったり喋ったりしながら、楽しそうに幸せそうに、冬の
街を行き交う。
私と宗一郎も、他の人たちにはそんな風に見えるんだろうか?
そう思ったら、切なくって悲しくってちょっと幸せな、変な気持ちになった。
なんか、涙が出るみたいな。
そしてはじめてきちんと、自分の本当の気持ちを知る。
(私、この人のことがすごく好きだ。)
確信する。
「・・・マキちゃんって、南の果物ってかんじじゃない?」
ごまかすみたいに、私はそう言った。
そのままずっと黙ってたら、私の考えてることがテレパシーで宗一郎に伝わ
っちゃうんじゃないかって。そんな訳ないけど、なんだか怖くなって、そう
言った。
「ああ、そうだね。マンゴーとかグアバとかね」
宗一郎、私の言葉にちょっと頷く。
「うん。スターフルーツとかパイナップルとか。
ちょっと変わってて、でもすごく美味しくって、味わううちに幸せになっちゃう
みたいな?」
「そうだねえ」
ちょっと、言葉を切って。
次に、宗一郎はこう言った。
「ハルカさんは・・・イメージとして、砂漠に咲いた赤い花ってかんじが」
ハルカというのは、私の名前だ。そして、さん付けで私のことを呼ぶ宗一郎の
育ちのよさみたいな所を、私はいつも、すごくいいなと思う。
「何それ? オアシスってことかしら?」
冗談めかして言う私に、彼は真面目な声で言った。
「・・・それは泉でしょ。じゃなくて、花。なんというか、強烈な魅力が
ありますからねえ」
「ああ、ありがと♪」
笑って。
お礼を言いながら、私のちょっと後ろを着いてくるような形で歩いてた宗一郎
を見たら。
一瞬その目が、その声と同じにすごく真剣だったから、意表をつかれた。
「・・・・・」
無言で、背の高い彼を見上げる私に、彼はふと笑ってみせる。
「・・・どうしました?」
「ねえ。私と会ったことを、宗一郎はどう思ってる?」
いつになく真面目にそう聞いた。
ざあっ、と。風が。
雑踏の中に佇む二人の間を、通り抜ける。
「ねえ。・・・私と会ったこと、宗一郎はどう思ってるの」
くりかえして。
彼のことを、まっすぐ見上げて。
宗一郎は。
やわらかい笑顔のまま・・・見ようによっては泣きそうなのかとも取れるような
顔をして、こう言った。
ゆっくりと。穏やかな口調で。
「・・・すごく、救われましたね。ハルカさんには」
心の中に。
私の心の中に、降り積もってた雪がとけて。
さあっと太陽の光が差して、草の芽が出てお花が咲く、みたいな。
宗一郎の言葉は、そんな感じがする。いつも。
たすけられてるのは私の方だ。って思う。
私の方がずっと。
たすけられている。この人に。
そう思って・・・だから次の瞬間、私は言ってしまってた。
「私、大好きよ? 宗一郎のことが」
そう言ったら。
一瞬、宗一郎は驚いたように私を見つめて。
その隙をついて私は、人が周りにいっぱいいるのも構わず、ぐい、と彼の肩に
両手をまわして。
キスしてた。
道端で。
だってどうしてもそうしたかったから。
そしてちょっと離れて。目を合わせて。
宗一郎は私を見て、ぷっと吹き出す。
「なっ・・・なに笑ってんのよっ」
くっくと笑いながら。
宗一郎の大きな手が、ふと私の右手を取った。
軽く、手をつないで。
「まあ、・・・行きましょうか」
くすくすと、まだ笑い続けながら。宗一郎に手を引かれ、私は歩き出す。
「いつまで笑ってるつもり?」
「いやいや、ごめんなさい。ハルカさんって、期待を裏切らない人ですよね。
やっぱり」
「何よそれ?」
「いや、やっぱりアナタ、赤い花ですよ」
「だからそれってどーゆう意味よ?」
「・・・大好きってことですよ」
「・・・・・」
ちらりと上目づかいに宗一郎を見ると。笑いをおさめた真面目な顔で、前を
見ていた。
そしてそういうときの宗一郎は、いつよりもカッコいいなあ。なんて考えながら、
ふたりで引き続き、マキちゃんの誕生日プレゼントを探す私たち。なのだった。





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