日記

2002年04月05日(金) 無限の住人 第12巻(マンガ by沙村広明)

アフタヌーンという、青年誌(たぶん)に連載されている、江戸時代の剣士
たちを描いたマンガである。オススメです。面白いよ〜。
一言で言うなら、凛という女の子の復讐劇。
両親を“逸刀流”という流派の剣士たちに殺され、父の道場をつぶされた凛が、
卍さんという(これまたカッコいい、いわくつきの)人を用心棒として、天津
影久という逸刀流当主を殺す旅をする。

これがね。
ものすごーくカッコいい。
カッコいいのである。全体的なストーリーの流れも。登場人物も。
見ようによってはふざけてるとか、こんなんありかいとか、そういう風に
取れる可能性も存分にあるのだが、それでも!!
それさえも、イイと思うって言うか。
登場人物たちの有り様が、それぞれ独立して機能していて、悪役でさえ、その人
なりの、過去にとらわれているどうしようもない悲しさを見せている。
気が狂っている登場人物でさえ、思わず感情移入して、読みながら、「うわ!」
って思ってる瞬間があったりする。

その12巻が、これまた凄かったのです。
面白かった。と言うか、凄いと思った。
ずっと殺そうと思ってた人を、自分の心が邪魔をして殺せなかった部分の心理
描写とか、本当に巧妙ですばらしい。
画面上での、静と動の使い分けもお見事。
そして、なぜか一番、敵の若き当主である天津影久が、凛に言った一言、
「何事も度を越えてしまうと引き返せなくなる」という一言に、ものすごく
感銘を受けた私であったよ。
思わず何回もくりかえして読んでしまった。
うんうん、わかる! でもやらずにいられなくて、思わずやってしまって、
(あるいは言ってしまって)後から引き返せなくなることってあるある!と
思った。のだった。
そしてそれが正しいか間違ってるかなんて誰にもわからないんだよなあ。
とも、思ったのだった。
だから人生ってむずかしい。
でも楽しいからやめられない。のである。



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dona-chan