| 2001年07月17日(火) |
ハチ公の最後の恋人(by吉本ばなな) |
私が吉本ばななさんの作品を初めて読んだのは高校3年のときだったと 思う。
『キッチン』という最初の作品集がなんだかものすごく売れていて、 チェッカーズの“Room”という名曲シングルの歌詞について、藤井兄が 「キッチンを読んで狭い空間をあらわすのもいいな。と思って書いた」 とか言っていたこともあり、たしか友達から、誕生日プレゼントとして もらったように記憶している。(ここにも兄の影が・・・。でも私が山田詠美 好きなのだって、兄が『ベッド タイム アイズ』読んでたって言ったのが きっかけだし、ああ、私にものすごい影響を一番与えてるのは紛れもなく フミヤくんなんだ〜!ってかんじ。はははは。笑)
さて、ばななさんの話に戻るが。 まあ、それ以来のファンだから、もう10年か。これも結構長いね。笑 あんまりばななさんの文章が好きなもんだから、私の書く文章にも、かなり その影響が伺えるような気がする。まあ、読んでる回数も多いから、影響 受けて当たり前だって気もするが。 その透明感あふれる文体といい、綺麗な表現の中で、ものすごーく的を 得た比喩といい、本当に大好きだ。たしか何かのインタビューで鈴木 保奈美も言ってたような気がするが、ばななさんの比喩は、さり気ない 中で、ものすごく説得力がある。って。そんな気が私もすごくする。 特に風とか日の光とか、そういう自然関係と心の関係を描く時の描写、 あと、誰かの笑った顔がどんな感じで、とかそういう描写がものすごく 上手いと思っている。
私が一番好きなのは『アムリタ』で、それは私のHPのBooksの所にも 書いてるが、二番目に好きな話は『ハチ公の最後の恋人』じゃない だろうか。 この前、お風呂に入ってたときに湯船の中で読み始めたら止まらなくなり、 結局1時間位読みつづけちゃって、かなり、ゆでだこのようになって しまった。爆
『ハチ公の最後の恋人』。 何がイイって、主人公のマオちゃんもイイんだが、相手役のハチという 男の子がもうすごくカッコいいのだ。笑 アムリタにおける竜一郎といい、どうして吉本ばななの書く男の子って こんなにカッコいいのか・・・。とか思っちゃうほど。 何でも見えてるかんじで、世の中ってものを知ってて、でもちょっと弱い 所もたまにあって。っていうハチ。(考えてみれば竜一郎もそんな感じだ。 結局そういう人が私もタイプなんだってことだろう。どっかにいないモノ だろうか?笑) 読むたびに、「ハチ、カッコいい・・・」とか思って、ちょっと心奪われて しまうのだった。笑 ちなみに脇で出てくる『アレッサンドロ・ジョバンニ・ジェレビーニ』 というイタリア人もすごくイイ味出してるし、その彼女の『ミキちゃん』も かなり魅力的に描かれている。 小説家も漫画家も、いかに登場人物を魅力的に描けるか、って所に かかっていると思う。 そして吉本ばななという人は、そういう意味では私の中で、かなりトップ クラスに位置しているのだった。 おもしろいよ? おヒマでしたら読んでみてクダサイ。 まあ、好みもあるとは思うけど。
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