| 2003年10月26日(日) |
1週間遅れてF1見ました |
遅まきながら、ビデオを借りてF1日本GPを見ました。 結果はフジテレビのHPに掲載されておりますが、やっぱりコース上での 戦いを見なければ、それがどのような戦いだったのか気になってしまいます。
で、F1が好きな人がビデオを貸してくれるというので喜んで借りました。 その人曰く、「ラルフ(シューマッハ)が兄(ミハエル)を刺そうとして 散っていった姿が泣けるよ。」というのでかなり気になる展開です。
鈴鹿は最終戦なのでミハエルは8位で1ポイントを取りさえすれば、ポイント 2位につけているライコネンが1位で10ポイントを取っても、同じ93 ポイントとなり今期のチャンピオンになれます。だからがむしゃらに走って リスクの高いことをする必要はありません。
ただ、予選でマシンが不調だったのかどうなのかわかりませんが、ミハエルの 決勝グリッドは14番手。ライコネンは8番手。微妙な出だしです。
途中いろいろありましたが、ミハエルもラルフも接触でフロントウイングを 破損してしまった後遺症が残って(しかもラルフはミハエルと接触)、順位が 伸びず、ライコネンは何とか上位に食い込みましたが、バリチェロ(フェラーリ) には追いつかず、結局2位でのチェッカー。一方のミハエルは何とか8位。 弟のラルフはフロント接触が響いて12位となってしまいました。
そういうわけで、ミハエルが8位で1ポイント取りましたから、ライコネンが 1位を取らなかったことでミハエルの今期優勝となりました。
ラルフは兄ミハエルとの接触で順位が落ちたことは大きかった。 ラルフの所属するウイリアムズBMWはコンストラクターズポイントで上を 走っているフェラーリに追いつくためにモントーヤが序盤から飛び出していい 感じで走っていましたが、パワステの故障で途中リタイヤとなりラルフだけが ウイリアムズのポイント獲得対象ドライバーになりましたから、何としてでも 上位入賞、願わくばフェラーリの2台よりも上位につけたかった。だから兄より 上位にいたかったラルフの気持ちも分かります。コンストラクターズポイントの かかった大事な戦いでもあったし。
この鈴鹿での日本GPの一番大きな成果は来期のBARホンダのドライバーに 決定した佐藤琢磨が、急遽鈴鹿でドライブすることになり6位入賞したことで でしょう。来期における日本人ドライバーの操縦するホンダマシンが活躍する ことを暗示しています。BARホンダは4位にバトンも入賞していますから、 車の作り込みがうまくいっているホンダエンジンの来期の活躍に期待します。
ところで、F1とかカートなんかにはフロントとリアにウイングが付けられて いますが、あれは何のために付いていると思いますか?あれがなかった、どう なると思いますか?
車に付いているウイングはダウンフォースという役割をします。 つまり空力を利用して地面に張り付ける力を得るのです。そうすることで車が 浮いてしまうことを防ぐのです。われわれが乗っている一般の車に付いている ウイングはルックス以上の役割は果たしませんが、レースカーのような化け物 にでもなると、車が地上を安定して走ってくれないわけです。タイヤがうまく 地面をグリップしてくれないと直進の安定性が悪くなるのです。
F1は350km以上の速度でぶっ飛ばすわけだから、飛行機の離陸の時と 状況は同じです。つまり羽があったら飛んじゃうわけです。それだけ浮力が あるもんだから、タイヤと地面のグリップは極端に悪くなります。だから車を 押さえ付ける力が必要になり、あのようなウイングが前と後ろに付いています。
F1車両の製作技術は近年格段に進んで、いかに安定して進む・曲がる・止まるを 実現し、そしてそのバランスを取ることに各社とも精力を注いでいます。
かつてはいかに早い車を作るかが作る側の課題でしたが、その競争があまりに 進みすぎたために、今ではレギュレーションといってパワーの規制がなされて います。それほどエンジンの技術は上がりました。だから、そのハイパワーの エンジンを制御するボディ−、足回り、空力、タイヤ、そして何よりドライバーと ピットとの連携をサポートする通信技術が要求されています。これらのバランスが 取れて、優秀なドライバーさえいれば、レースの戦い方は見えてきますが、どの 車にもそれぞれ何がしかの問題を抱えています。その問題をいかにレース中に 発生させないか。そこが車を作る側として頭の痛いところです。
本番ではドライバーも熱くなって運転しますから、テスト走行では表われなかった 現象が本番で出てくることは良くあります。車は所詮人間が作った産物ですから 万事全て完璧ということはありません。だからたくさんのテスト走行をして 車の信頼性を上げていくのです。悪さ加減を出して本番までに解決していきます。 この段階でのデータ取りも本番で車のパフォーマンスを最大限に引き出すため、 そして戦う上で重要な作業になります。
技術的にはそういったことですが、あとはチーム同士の駆け引きです。 車は化石燃料を積んで走りますから燃費、そしてタイヤの磨耗を考えた走行をどう するかといったことで他のチームとの差別化を図り、いかに有利な環境で戦うかを 考えます。事前の策はありますが、レースの状況により、方針が変わる場合もあります。
このような色々なことを背景に、本番でどういった走りがなされるか。 走りを見ながらいろんなことを考えてしまうわけです。それが面白くてF1を見て いるわけです。
個人的にはF1よりもWRC(ラリー)の方が好きなんですが、かつて放映していた NHKがどうやら放映権を放棄したようなので、BSで見ることができなくなり ました。今は日テレが深夜にたまに放映するだけなので、留守録でもしなければ テレビで見ることはできません。まぁ、WRCの方はベース車両が一般車なので 身近に感じられるということもありますけどね。
いずれにしてもモータースポーツ、特にカーレースは車好きにとってはたまんない ぐらい楽しみな行事です。走りを見て熱くなる。そんな楽しみ方があってもいいよね。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
|