しむちゃんのつれづれ日記
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2003年10月09日(木) 疎外感

【例文1】
「いつまでたっても結果が出ないことを憂慮した小泉内閣の有力閣僚や
霞ヶ関の高級官僚が疎外感にさいなまれていると噂されている。」

【例文2】
「渋谷の交差点で人ごみの中を歩いている時に、ふと自分はひとりぼっち
だと感じて疎外感を覚えることがある。」

さて、どうでしょうか。
どちらの例文がしっくりきますか。

自分の場合を言いますと、以前でしたら明らかに例文1には違和感を感じた
と思います。以前理解していた疎外は言い変えれば「孤独」。周りから
取り残されて孤独を感じる。だから例文2の意味で受け止めていました。

偉大なる経済学者にカール・マルクスという人がいますが、この人が説明を
した疎外とは、言い変えれば「無力」。人間にはどうすることもできない
社会法則とか経済法則が存在し、これに人間は無力であることを「疎外」と
言ったわけです。失業がなくならないことも疎外であるし、戦争がなくなら
ないことも疎外と言えるでしょう。

経済学あるいは社会学の上の疎外とは、このような意味で使います。
ソ連で禁酒法が施行されたにもかかわらず失敗したのは、この疎外を理解して
いなかったからとの指摘もあります。アメリカでの失敗を学習していなかった。

あるいは為替の介入なんかもいい例でしょうか。
財務省・日銀が介入しても、市場が反応しないことなんかザラですね。

人間が作為的に作り出したものには手が及んでも、そうでないことには人間の
手が及ばないということを言いたいのでしょうかねぇ。外に疎いとは、人間の
手の出せる範囲外には人間の力は及ばないということでしょうか。そう考えると
宗教的な臭いがプンプンしてきます。「神のみぞ知る」

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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