| 2001年10月25日(木) |
アウトソーシングって |
企業の刷新や革新には欠かせないというアウトソーシングという言葉。 どれだけの人が正しく理解しているでしょうか?
自分も実はこのアウトソーシングという言葉を誤解しておりました。 外注さんとか、派遣さんもこの範疇に入るかもしれませんが、これは 単に人件費を削減するためだけの方法として取り入れるもの。本来の アウトソーシングとは、もっと経営的な観点から考えられるものです。
読んで字のごとくで、外部から(人的)資源を取り入れること。 まだまだ勉強中の身なので、うまく説明できませんが、要は選択と集中 の結果、自社のコアコンピータンスとそれ以外を振り分け、それ以外の ところに外部の人材を導入して企業運営の底上げを図る。停滞している 企業の運営にメスを入れて、企業改革を推進する役目を負っています。 付帯効果として組織のスリム化により人件費の削減が出てくるでしょうし、 社員のプロ化を図ることが出来る。いい面を言えばそんなところでしょう。
逆にデメリットとしては、社員のクビを切らなきゃいけないこと、効果に 即効性が無いことでしょうか。あるいは、アウトソーシングの相手を 間違ったために、コストアップしたり、情報が漏洩したり、社員間に 懐疑心がはびこったり。結果的に企業の業績が悪化し、最悪は倒産の 事態に陥ったりする。
いずれにしても、1部門だけの判断ではできないことは明白で、企業の 実力に関わる問題ですから、経営判断が必ず求められます。ですから 大企業ほど大仕事になってきます。多方面に渡り影響が大きいですからね。
いやいや。言葉が先走っちゃいましたが、日本のメーカは売るものが 減ってきた現状では人を減らしていくしかなくなってきており、そんな ところで、技術や経験のある社員をどのように活かしていくかが命題と なっているんです。社員を簡単に切ってしまう日本の企業は社会性を 問われますからね。アウトソーシングの逆の立場、つまりアウトソーサー になれないかと考えているところです。余剰人員をかかえている企業が 常に考えさせられている問題なのです。メーカに勤める人間として、 頭に入れておかねばならない問題なのです。長い目でね。
はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)
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