『日々の映像』

2009年07月05日(日) 年金不信に拍車を掛ける



1、公的年金、運用損最悪に 08年度9.6兆円、世界株安が直撃
                       2009年7月1日  日経
2、年金積立金:運用損9兆6670億円 過去最大の赤字
毎日新聞 2009年7月1日
 
年金不信が深刻なので、2年間で15兆5070億円の運用損を出しているのだから、大臣又は首相が国民に納得する説明をすべきである。これがなくて、簡単は新聞報道のみではどうにもならない。

08年度の市場運用損  9兆6670億円
07年度の市場運用損  5兆8400億円
   合計      15兆5070億円

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、次の報道の通り運用資産総額は約117兆円の内、国内株式が12%、外国株式が10%しか持っていない。
「3月末の運用資産総額は約117兆円で、このうち市場運用分が約92兆円を占める。資産構成割合は国内債券が67%、国内株式が12%、外国債券が11%、外国株式が10%となっている。」

 92兆円運用資産の22%しかリスク資産を持っていないのに、どうして1年で9兆6670億円もの損失が出来たのか・・・政府は説明責任がある。政治家・官僚に、「年金資金は国民から預かっている」という意識がほとんどないといわざるを得ない。この国に民主(国民が主体)主義が果たして機能しているのかと思うことがある。民主主義は機能しているが、政治家・官僚が国民を馬鹿にしている・・・と理解するのが正しいのかもしれない

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1、公的年金、運用損最悪に 08年度9.6兆円、世界株安が直撃
                       2009年7月1日  日経
 公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が1日発表した2008年度の市場運用利回りはマイナス10.03%だった。運用損失は過去最悪の9兆6670億円。金融・経済危機による世界的な株安が響いた。過去2年の累積赤字は15兆円強と、市場運用を始めた01年度以降の累積収益に相当する規模に膨らんだ。
 GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を運用している。3月末の運用資産総額は約117兆円で、このうち市場運用分が約92兆円を占める。資産構成割合は国内債券が67%、国内株式が12%、外国債券が11%、外国株式が10%となっている。(01日 23:09)
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2、年金積立金:運用損9兆6670億円 過去最大の赤字
毎日新聞 2009年7月1日
 公的年金の積立金を運用する厚生労働省の年金積立金管理運用独立行政法人は1日、08年度の市場運用損が過去最大の9兆6670億円に上ったと発表した。昨秋以降の金融危機による株価下落の影響を受けたもの。5兆8400億円の損失を出した前年に続いて2年連続の赤字となった。政府保証がつく、市場外の財投債運用分の黒字を含めるなどした全体の運用損は9兆4015億円。前身の「旧年金福祉事業団」から引き継いだ赤字1兆6893億円を含めた累積損益は1兆9908億円の損失となり、03年度末以来5年ぶりに赤字に転落した。
 同法人は運用資産約120兆円のうち約90兆円を市場で運用し、残りを財投債の運用に回している。市場運用分の利回りはマイナス10.03%で、市場運用を始めた01年度以降最悪となった。利回りを資産別に見ると、国内債券(市場運用資産の67%)は1.35%と黒字を確保したものの、国内株式(同12%)はマイナス35.55%、外国株式(同10%)もマイナス43.21%に落ち込み、株式で9兆9160億円の損失を出した。
 08年度の利回りは、4〜6月期は1.41%のプラスだったが、その後大幅に落ち込んだ。ただ、3月末に8000円台だった日経平均株価は6月末には1万円弱にまで上昇しており、09年度4〜6月期は08年度分の損失の半分近くを取り戻しているという。一方、財投債は3189億円の利益があり、市場運用分と合わせた収支は9兆3481億円の赤字。さらに運用手数料などを差し引いた赤字総額が9兆4015億円となる。【鈴木直】
毎日新聞 2009年7月1日 17時18分(最終更新 7月2日 0時22分)



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石田ふたみ