| 2006年02月09日(木) |
預言者ムハンマドの風刺漫画騒動 |
中世ヨーロッパの17世紀までは、社会のすべてを支配していたのが、キリスト教であった。イスラム社会は、現在も社会のすべてを支配している。2005年12月31日に「近代文明の流れの中で思うこと」と題して記述した。重複の記述となるが、ヨーロッパで自由を旗印とする思想の台頭とともにキリスト教の後退が始まったのである。身近な言葉で言えば「自由主義経済」という名の社会体制である。産業革命を経てキリスト教社会は、イスラム社会を圧倒的に席巻している。12世紀キリスト教十字軍は、イスラム社会と戦争をしたことがあった。この戦いは100年を超す長期に渡ったが、当時はキリスト教社会とイスラム社会は互角だったのである。今はどうかといえば、石油が産出されなければ極貧で、屈折した思いを抱く人々が多い。
イスラム教の預言者、ムハンマド(マホメット)の風刺漫画を掲載した問題は日を追って拡大の様相を呈している。欧州ではフランスなど各国の有力紙が「報道の自由」を訴えて漫画を転載している。表現の自由が民主主義を支える基本的な権利であることは論を待たないが、宗教の尊厳とぶつかり合う時、どこまで踏み込むことが許されるのだろうか。発端は昨年の秋、デンマークの日刊紙が掲載した「12枚の風刺漫画」だった。この作者は過去にも事件があったようにイスラム教徒に殺害される危険がある。表現の自由を暴力で抑え込む動きがイスラム社会にはあるのだ。イスラム教徒の目には、これらの漫画は自分たちの宗教を侮辱するものとして映っているのである。 少なくとも、表現の自由という価値観をヨーロッパ社会が、イスラム社会に押し付けるべきでないと思う。ヨーロッパはイスラム社会に対しては勝者なのである。勝者の包容力を持ってイスラム社会と接するべきではないだろうか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森913 2006年2月9日
免疫力とこころの関係
昨年12月16日ヘルシーライフ会報16号のことを記述した。この号はA−6ページによる免疫力の学習特集号であった。日々の映像(A−4・ 1ページにまとめることにしている)の中の癒しの森では、目次のみの記述であった。ここでは「免疫力だけでガンが治る事例」「サイモントン療法」など免疫力と心の関係も記述してあった。
月刊誌「潮」の3月号の特別企画は「免疫力とこころの関係」であった。4人の専門家が筆を取っていたが、ここでは新潟大学大学院医歯学総合研究科の安保徹教授の「自分が代われば免疫力も高まる」の一部を引用したい。安保教授の指摘は「私たちの『生き方』が免疫力を左右し、体を健康にも病気にもする」というものだ。以前に書いたことがあるが、私の読書量はたいした分量ではないが、これぞという書籍・リポートは何回も何回も読むことにしている。安保教授のリポートは、本人の体験(ストレスと血圧上昇・体調不良)が記述してあり何回も読むに値する内容である。ここで数回に分けて引用したいと思っている。 ・人間の 心と体は 一体で 自分が変われば 免疫高まる
|