『日々の映像』

2005年12月17日(土) たばこ増税1本1円の値上げ

 自民、公明両党の税制調査会は12月14日、児童手当の財源確保のため、06年度からたばこ税の税率を1本1円引き上げることを決めた。国・地方合計で約1700億円の税収増となる。現在のたばこ1本あたりの税額は約7.9円で、05年度の国と地方を合わせたたばこ税収は約2兆2000億円。代表銘柄のたばこの小売価格は、マイルドセブン1箱(20本入り)が270円(たばこ税157円)から290円(たばこ税177円)になる。このたばこ価額は欧米と比べると、桁はずれに安いのだ。同タイプのたばこで「英国982円(たばこ税611円)、米ニューヨーク市736円(たばこ税370円)」(12月15日毎日から)なっており日本の安さが突出している。

 禁煙広報センター(東京都中央区)は12月14日、禁煙行動とたばこの価格に関するアンケートの結果を公表した。全国の喫煙者1980人を対象に今月2〜4日、インターネット上で実施。禁煙のきっかけとして考えられることを複数回答で尋ねたところ、最多は「自分の強い意志」(59%)で、2位は「たばこの値上げ」(55%)だった。喫煙が健康に悪いという自覚を持っている人は83%になっている。ポイントはたばこの価額がいくらになったら禁煙するかである。
 
 1箱(20本)いくらなら禁煙するかについての解答は次の通りだ。1000円では73%が「やめる」と答えている。500円では51%が、400円では24%がやめると答えた。ただし300円では4%しかやめる人がいないのである。この結果を見ると1箱290円では3〜4%の人しか禁煙しないのである。禁煙という視点に立つと、政府のたばこ値上げはまだまだ手ぬるいといわねばならない。
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癒しの森858                             2005年12月17日  

     フィギュアスケートのグランプリ浅田真央がSPでトップ

 女子スケート界に天真らんまんの天才少女が登場してきた。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位選手によるGPファイナルは16日、国立代々木競技場で開幕した。この日女子のショートプログラム(SP)が行われ、浅田真央(15=グランプリ東海ク)が64.38点の自己ベストをマークし、2位以下を大きく離して首位に立った。2位はイリーナ・スルツカヤ(ロシア)、3位は安藤美姫(中京大中京高)。中野友加里(早大)は4位だった。

 浅田真央(15)はソルトレークシティー五輪銀メダリストで、昨季の世界女王、今季も断トツの強さを誇ってきたロシアのスルツカヤに5.48点も差をつけた。この日は天才少女浅田真央が、世界一に大きく近づいた瞬間だった。優勝のかかるフリーに向けて「首位を気にせずに、気楽に滑りたい。トリプルアクセル(3回転半)を2回跳びたい」と無邪気に話したが、2回のトリプルアクセル(3回転半)を飛べるのは世界で初めてなのである。

 浅田 真央(あさだ・まお)のプロフィール
1990年(平2)9月25日、愛知・名古屋市生まれ。5歳でスケートを始める。ジュニア国際デビューした昨季は、GPファイナル、世界ジュニアを圧勝し、全日本選手権も3回転半を成功させて2位に入った。1メートル52、37キロ。



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石田ふたみ