| 2005年11月09日(水) |
少年院教官73%「処遇困難な少年増えた」犯罪白書 |
法務省は11月8日、少年非行を特集した05年版犯罪白書を公表した。これによると、01年4月から04年末までに、故意の犯罪行為で人を死亡させたとして家裁送致された16歳以上の少年が294人もいるのである。この少年たちを扱う教官を対象に初めて実施した調査では、73%の教官が「最近、処遇困難な非行少年が増えた」と回答している。調査は今年4月、少年院の教育部門で6年以上の経験がある教官546人を対象に実施した。「以前より大きくなっている少年の問題」を聞いたところ、
1、思いやりや人の痛みへの理解力・想像力に欠ける・・・・・63% 2、コミュニケーション能力がない(人との関係が結べない)・・・・・58% 3、感情をコントロールできない・・・・・55%
などを挙げる教官が目立ったという。また、83%の教官が「指導力に問題のある保護者が増えた」と答えている。白書は「少年への処遇だけでなく、保護者に自覚を促す働きかけの強化も重要」と分析していることは十分に理解が届く。私は坂井輪コミュ二ティ協議会の福祉部会長をしている関係で、幼稚園の園長2人と懇談する機会がある。過日の懇談の時ある筋から「保護者の教育」を依頼されたという。生涯教育という視点で保護者の自覚を促す草の根学習の体制が必要なのだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森822 2005年11月9日
ドリームハウスの新保まり子さん
日々の映像で草の根学習を実践している30代の素敵な女性がいると書いた。この人は子育て応援施設ドリームハウスの新保まり子さんである。機会を見て記述しようと思ったが、今日記述することにした。核家族化の影響で孤立した母親が多くいると言われている。これらの母親の中には、育児ストレスを抱え込み、虐待など深刻なケースになることも多いのだ。
ドリームハウスは、子育て中の母親が自由に集い、育児のつらさや喜びを共有し合う場所なのである。前記したとおり草の根母親学習なのである。代表の新保まり子さんが育児ストレスに苦しんだ経験から、1999年に開設した。新保さんは「普段のおしゃべりでは解消できない心の闇を抱える母親の多さを実感した」(日報の報道から)という。これらの背景から「こどもとおとなの相談室」を開設している。この相談室に心理カウンセラーがさまざまな悩みに耳を傾けるのである。
新保さんも「表面化している虐待事件は氷山の一角だが、ぎりぎりのところにいる母親は多い。敷居が高くないので、リラックスして相談して欲しい」と呼びかけている。なにはともあれ、このような子育て応援施設を計画して実行の移している新保まり子さんは立派というほかない。
・母親の 育児応援 はや6年 みんな励んで 草の根学習
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