『日々の映像』

2005年10月21日(金) アスベスト労災対象外、遺族に一時金240万円

 
 有害ミネラル6元素という言葉がある。総て人類が作り出した科学物質で、カドミウム・水銀・鉛・砒素・アルミニウムである。ら・べるびぃ予防医学研究所と東北生活文化大学の工藤 陽子先生との共同研究が日本衛生学会に発表された。これによると食と毛髪中水銀濃度などが正の相関を示すという。悲しいような例を挙げよう。お刺身を1週間に食べる頻度が3回以上、1〜2回、0回の3群に分けると毛髪中水銀濃度が摂取頻度に正の相関を示すというのだ。いうまでもなく、魚が水銀に汚染されているのだ。人間が作り出した化学物質で、われわれの健康が脅威にさらされているのだ。

 今問題になっているアスベストはその典型である。記録に残っているだけで1995年以降、約7000人が死亡している。環境省は20日、労災補償の適用対象外となっている被害者のうち、中皮腫(ちゅうひしゅ)などで既に死亡した被害者の遺族に、一律240万円の一時金を支払う方針を決めた。同省は死者7000人の半数が労災補償で救済されるとみており、残りの3500人程度が今回の一時金の対象となる。

 遺族への一時金の根拠は、中皮腫などアスベストが原因とされる病気を発病してから死亡するまでに要した医療費を肩代わりする意味なのである。金額は中皮腫の発症から死亡までの平均期間2年に、支払った医療費の1か月あたりの平均額10万円をかけて算定したものだ。アメリカはアスベスト死の補償として今後20年間に20兆円が必要と計算してこの予算(国と企業他に負担金)を定めた。公害に関する考え方の根本が違うのである。日本の場合のアスベストの被災者は死に損で終わることになるのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
癒しの森803                              2005年10月21日

               ミネラルの勉強

 日々の映像で有害化学成分の問題点を書き始めて7年も経過した。一番取り上げたのはカドミウムであった。刺身を食べる頻度が多い人ほど毛髪中水銀濃度が高いというから、有害物質に囲まれているといっても過言ではない。そんな関心と孫が自閉症のこともあって、ら、べるびぃ予防医学研究所との交流が3年前から始まる。自閉症の子供は、水銀濃度が高いのである。このことの細部は後日に送りたい。

 このようなこともあって、ヘルシーライフで「ら、べるびぃ予防医学研究所」の代理店をすることになった。業務は単純で毛髪検査で必須ミネラル20元素(カルシウム・マグネシウム・亜鉛・鉄・銅・マンガン・など)と有害ミネラル6元素の検査を啓蒙する。これに関連して、同研究所が開く勉強会に参加しなければならない。この準備でミネラルの勉強をはじめている。生体内の3〜5%を占めている微量ミネラルの活動は多彩で、不足すると健康にとって悪い方向に進み、多すぎると過剰症状が出るという厄介さがある。それゆえ毛髪による必須ミネラル20元素と有害ミネラル6元素の検査が必要なのである。

  ・人体を 支えるミネラル 多々あれど 不足も悪し 過剰も悪し


 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ