『日々の映像』

2005年10月14日(金) 郵政民営化法成立と派閥政治の崩壊

 自民党に空前の議席を与える動機となった郵政民営化法が、14日の参院本会議で自民、公明両党の賛成多数で可決した。前回の国会で自民党から反対、棄権・欠席した30人のうち27人が賛成に転じ、賛成134票、反対100票の多数で可決された。日本郵政公社は、07年10月から政府全額出資の持ち株会社の下で4つの事業会社に分社化される。

 経済界首脳は、郵政民営化法成立を歓迎するコメントを一斉に出している。日本経団連の奥田碩会長は「総選挙の結果から国民が成立を強く望んできた法案だ」と歓迎したうえで「小泉首相が一貫して示した先見性と指導力に深く敬意を表したい」(日経から)としている。郵政後の課題では社会保障制度改革、政府系金融機関改革を挙げている。

 次の政治的な課題が2つあるようだ。一つは特別国会後の内閣改造・党役員人事に移る。「ポスト小泉」が誰になるかである。今回の議席増からいって、小泉首相がもう1期2年を勤めてもだれも文句は言わない。しかし、小泉首相は任期約1年で後継者にバトンタッチする姿勢である。2つ目の話題は造反議員の処分の問題である。今月中にも党紀委員会は、造反議員の処分の決定を行うようである。9月の総選挙で注目を集めたマドンナ議員らが、造反議員を除名するよう求める大合唱を行っている。詳しくは省略するしかないが自民執行部は各都府県連関係者へ「造反組を支援していた参院議員や地方議員の氏名などを具体的に報告するように」(スポニチから)と求めるなど、処分に向けての徹底調査を行っている。小泉首相の評価は歴史にゆだねるしかないが、派閥政治を一網打尽にした政治的成果は大きい。
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癒しの森796                            2005年10月14日 

          ヤクルトの青木史上2人目の200安打達成

 野球番組を見ない私は、ヤクルトに凄い選手が誕生していることを知らなかった。ヤクルトの青木宣親外野手(23)が11日、今季145試合目となる横浜戦で史上2人目のシーズン200安打を達成した。「94年のイチローに続く大台到達」(スポニチから)なのである。200安打が如何に難しいかを改めて認識するとともにイチローの偉大さが浮かび上がる。

 青木宣親外野手の座右の銘は「反骨心」であるという。「宮崎・日向では全国的に無名で、指定校推薦で早大へ進学。“野球エリート”たちの中で、もがきながら成長した。・・・努力を重ねた雑草は、03年のドラフトでヤクルトに4巡目で入団した」という非エリートであった。青木はイチローについて「本数は確かに近づきましたが、レベル的には及ばない。野球選手としての理想像を考えていきたい」とあくなき探求心なのである。ともかく、プロ2年目で首位打者に輝いたヤクルトの青木宣親外野手を記憶に留めたい。

 ・もがきつつ 努力を重ねて 首位打者に 10年ぶりの 200安打を





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石田ふたみ