『日々の映像』

2003年08月31日(日) 余   録 

 8月3日、「信念だけに肺がん治療」と題して厚生省研究班の見解を少し引用した。それにしても、肺がん治療に関して、医学会の統一的な治療指針がないとは驚いた。ここで研究班の指摘を何点か引用しよう。

1 放射線照射 
 がん摘出手術後に再発しないようにと行なわれる放射線照射は「かえって状態を悪化させるので、行なうべきでない」と警鐘を鳴らしている。

2 肺がん治療薬イレッサについて  
 この薬の副作用で多くの副作用死が報道されていた。このイレッサの効用について「一部症例で有効性が示されているが、生存期間を延ばす効果は証拠が不十分」としている。 それにしても、この程度の薬がなぜ承認薬となっているかが不思議だ。

3、非小細胞肺がんの手術
 肺がんの八割が非小細胞がんである。転移を防ぐために周辺のリンパ節をすべて切除する手術は「早期では、体調の改善や再発を少なくする上で推奨するだけの根拠がない」と指摘している。これまで標準的とされてきた外科的治療法に疑問を投げかけている。
                     (資料8月2日・産経新聞)
 病気になったら入院し治療して治して貰おう・・などという考えは持たない方が良いと思う。現代医療といっても病気の種類によってはほとんど治せない病気もある。7月18日に書いた、ウロキナーゼ、今回のイレッサ及び肺がんの治療法のように、研究班が真実を発表することは実に重要なことだ。
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 8月5日、米国の子供の行方不明のことを書いた。それにしても人数が多い。まず8月5日に示したホームページは「子どもの危険回避研究所」の海外通信リポート(http://www.kiken-kaihi.org/mams.html)の「ミッシングチルドレン」である。このリポートからアメリカ社会の深刻な「暗部」の一端が理解できる、離婚した両親のどちらかによって引き起こされる誘拐の部分を引用させていただく。

「ミッシングチルドレンの一つとして、離婚した両親のどちらかが無断で子どもを連れ去ってしまうケースが増加し、問題になっている。両親によって引き起こされた誘拐は35万4100件(1998年)にも上り、最も多く被害者となる年齢は3歳から10歳であるという。連れ去った犯人が両親だからといって安心だというわけでない。行方不明者関連団体(SClE)が指摘するところによると、両親による誘拐は『決して愛情からでなく、相手の親に対する仕返しの気持ち』が原因のことが多い。誘拐者の90%は感情的にバランスを欠いており、暴力を振るうアルコール中毒者であることも報告されている。さらに連れ去られていた間、子どもの多くは性的虐待を受けているという。」

 日本も児童虐待・信じられない犯罪など、正常でない大人が増えているが、米国の場合その数が桁違いに多く、まさに病むアメリカ社会の病巣といえる。日本の社会は米国を後追いしている面があるので、米国社会に関心を持つべきではないかと思う。

 子どもの危険防止研究所のサイトを、子どもを育てている若い親達は、是非ともお読みになったらよいと思う。テーマは、事故防止・防犯・防災・いじめ・虐待防止・病気対策・環境問題などである。よって、子どもを育てる上でのありとあらゆるテーマが取り上げられている。

 しかもママたちが書いたリポートが大きな比重を占めているので、親しみやすい町の中のこどもの危険回避研究所である。このサイトの中で次のサイトが紹介されている。

1、 子供の安全ネットワーク・ジャパン 
2、 子どもの事故予防情報センター
3、 事故ストップマニュアル
4、 幼児教育・子どもの安全教育リンク集
5、 子どもの事故撲滅キャンペーン
6、 東京消防庁 生活安心情報
7、 子どもの事故体験集

 子どもの危険回避研究所とここに掲げたサイトの情報は膨大であるが、無事故で大切な子どもを育てるために、若い親達は是非とも学習して欲しいと思う。
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 8月6日、ブッシュ政権のイランにおける泥沼のことを書いた。どう考えても、ブッシュ政権のネオコンといわれる指導者たちの発想は単純だと思う。その際たるものが次の発想だった。「アメリカ政府(特に国防総省のネオコン)は、フセイン政権のトップさえ潰せば残りのイラク人はアメリカの統治に協力し政府機構や国家のインフラも無傷で残るので比較的たやすく復興できるに違いないと主張して来た」(田中宇の国際ニュース解説から)
 
 実際はテレビで何回も報道されてきたが、イラク全土の行政機関が焼き討ち略奪に遭った。こんなことに成るとはネオコンのリーダたちは、全く予想もしていなかったのだろう。
 
 連日40度近くになる気温の中で、16万人(14万8000人が米軍)の兵士たちは、いつ見えない敵から攻撃されるか分からないプレッシャーの中で過ごしている。ブッシュ政権は、延々と戦い続ける理由を見出せるのか。この戦争にどんな意味があったのだろう。

 イラク人の立場になれば電力供給も満足に出来ないのだから、米国はただイラクを破壊に来たとしか理解出来ない人たちが増加するのは当然の結果のように思う。そして反米感情が高まりゲリラ攻撃が頻発する。送電線の復旧工事を請けたアメリカ企業は治安が悪いことを理由に工事をしない・・・米国にとってはどうにもならない泥沼である。
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 8月10日、不登校13万人のことを書いた。一番思うことは、どこかで行き詰まり、授業に付いて行けない子ども達の存在である。この割合が小学校でもかなり高い。子供の立場になって考えてみよう。分からない授業を45分間、じっと耐えて聞いているのである。子ども達にとって、教室に縛りつけられる45分間は決して楽なものでない。
 
 すべての科目が水準以下の子どもは、こんな苦行の時間を、1日5〜6回も努めなけばならない。勉強が分からない子どもが、学校に嫌気を示すのは当然のことである。これらの子どもたちを、どのように水準に付いていけるように救い上げていくか・・・教師の責任は実に重いものがある。
 
 程度が当然だとするのであれば、まさに無慈悲な管理教育といわねばならない。授業が分からない子ども達にとっては、教室の45分間が地獄の空間になる。生意気なことは書けないが、教師の子ども達に対する愛情の発露があるかどうかである。不登校問題の子ども達が減少するかどうかを決めるのは、教師の心の空間にかかっていると思う。
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 編集後記
8月14日からエンピツのシステムを活用して、ページの作成にはいった。30日現在で2003年1月から8月までの入力を終えた。文章そのものはコピー、貼り付けであるが、縦書きの文章を横書きにするため数字を総て修正しなければならない。この作業にかなりの時間がかかる。1部作成に入っているが、9月は2002年1月から2月、3月、と入力して行きたいと思っている。

 いままでの日々の映像は1週間単位でまとめていた。8月13日以後は毎日の配信である。これに慣れるには多少の時間がかかるような気がする。いつもの習慣で、月末にまとめて校正したが、5〜6箇所に誤りがあった。ページの読者には、誤りの部分をそのまま読んでもらったことになり恐縮している。

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癒しの森 15                   2003年8月31日

         分かりやすいこと(1) 

 文章でも詩でも分かりやすいことが大切だと思う。詩は好きなので5〜6
人の詩をメールマガジンで読んでいる。全体の印象は、難しく表現するよう
に思う。二人にこのように書いたらいかがでしょうと提案した。一人は不快の意思表示をして来た。人の善意は、時として伝わらないものである。     以下の詩はその中の一つである。(内容は別の詩になっている)

            女の子の独り言  

        そうだわ あたしには五体満足の身体がある
        目も見える 耳も聞こえる 香りも分かる
        頭でいろんなことを考えられる
        手が動く 足で歩ける 話も出来る
        負けないで がんばろう
        
        そうだわ 五体満足は幸せなことだわ
        毎日 自分に言い聞かせよう
        仕事に不満を言うことは止めよう
        仕事が出来ることは幸せなこと
        希望を持って がんばろう

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石田ふたみ