MOTOYANの日々題
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伸びしろもなく、色気もなく、たくましくもないのに2カ月に一度は摘んでやらないとやんかぶってしまう。若いころは太くて数が多くて悩んでいたのがウソのように人並みになった。 先の部分を切って長さを揃えてあっという間に終わる。すくこともなく残された貴重な長い友達を大切に扱ってくれる。 床屋さんに予約を入れて調髪してもらった。40年前に初めて行ってその後3年ほどのブランクはあったが、今も通っている。代替わりがして今は息子さんが一人で切り盛りしている。美容院も併設しているがそちらは40年前からお母さんが続けているようにみえる。この人が40年前と変わらない感じでもしかしたら代替わりをしているのでは?と思えるが雰囲気は同じだから、お化けのようなお母さんかもしれない。 以前は大きなお店で数人の理容師さんがいて予約なしでやっていたが、時代と代がかわり、息子さんが一人ですべて予約制で営業している。たくさんある頃は月に一度から、今では2カ月に一度になった。予約制だから他のお客さんをみることはないがひっきりなしに客が来ているようだ。 思うに40年も同じ店に通うというのは、床屋さん以外はあまり考えられない。ほとんどの人がそうしているのだろう。いわゆる固定客なのだ。今更、新規に店を探す気にもなれないし、「いつも通りで」が合言葉になっている気持ちの安定に違和感はない。おそらく切る髪がある限りは通い続けるに違いない。髪もそうだが、床屋さんはもっと長い友達のひとりだ。
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