MOTOYANの日々題
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2021年07月17日(土) 超早場米出荷開始

超早場米として全国でも最も早い時期の収穫が種子島に続いて南さつま市でも始まった。台風による被害を回避するために3月下旬から田植えを行い、3カ月半が経過した7月中旬に稲刈りと脱穀をする。
米の栽培は、6月中旬に田植え、10月下旬の収穫が通常だが、温暖な気候を利用して行われるのが「金峰こしひかり」という銘柄の超早場米だ。「令和3年度新米」というシールが貼られて販売され始める。
1年を通して食べる米は、新米から古米に変わるこの時期から3カ月が微妙に味が落ちる。水分量の問題だろうが、その時期に新米を食べられる贅沢もありだ。以前の金峰こしひかりは、小粒でただ収穫が早いだけの米でしかなかった。しかも価格が高い。ところが近年は大粒で味もよく11月ごろに出回る新米と変わらない。出荷量も増えて道の駅やスーパーでも手に入るようになって来た。
先日、その地域を車で走ると、黄金色に実って稲刈り間近の田んぼが一面に広がっていた。そこから10分ほど走ると水がはられて田植えを終えたばかりの田んぼが広がっていた。その境目がとても気になるが金峰地区と隣の吹上地区の市境辺りにそれがあるのだろう。稲作を行う農家さんの意向よりも、管轄のJA(農協)によって異なるのではないだろうか。
この時期に収穫するともう一度田植えから収穫を年内に可能であり、二期作として行われていたが、近年はコメの生産過剰や農家の労力負担が大きいので行われない。小学校の社会科で二期作・二毛作を習ったが、ほとんど死語となっている。もう少しすると刈り取った稲の残り株から新たな芽が出てきてこじんまりとした稲穂が実る。この稲のひこばえは、殺風景な刈り取りが終わった田んぼを緑のキャンパスにかえてくれる。


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