MOTOYANの日々題
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2021年07月10日(土) 教員免許更新制度の廃止

10年ごとに講習を義務付けた教員免許更新制度がやっと廃止されることになった。学校現場にいてこれほど的を得ない、あまり意味のない制度はなかった。
いわゆる「ダメ教員」を排除したり、研修を課す場当たり的な制度に学校現場はかなり混乱した。
土日や長期休業中の30時間以上の外部施設での研修と3万円ほどの自己負担、うっかり失効を防ぐための管理職の気配りなど大変だった。それで研修を終えた教員が変わったかというとそうでもないし、免許を失効させないための制度だった。
この12年間で二度の講習を受けた教員もいれば、教員免許を失効した方も多い。特に教育現場に勤務していない教員免許取得者はほとんど失効しているのではないだろうか。救済制度はあるだろうが、大学の教育学部出身者でも教育現場に就職や復帰は容易ではなくなった。
今後はこの制度に変わって各教委主体の研修やオンライン講習の充実で教員主体の研修ができるシステムを構築するようでやっと現場にも安堵感が戻ってきそうだ。新型コロナによるオンライン授業やオンライン業務が進んだ賜物かもしれない。
生徒もオンライン、教員もオンラインで学力、指導力を高める時代が来た感がある。免許更新制度もすべてITC関連の研修でよかったのではないだろうか。現場で長くやってきている先生に大学の先生が教育原理とか教育法とかの講習をしてもね、という疑問が多かった。
昭和30年生まれ以降の免許保持者が対象だったので受ける機会はなかったので実際の講習の効果はよくわからないもののひとりごとに過ぎないが。


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