MOTOYANの日々題
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2020年10月24日(土) 川畑・津貫みかん

早生みかんが店頭に並んで冬が近い秋を感じる。みかんとりんごの生産地は重複することが珍しいほど日本を2分する。だから南の人はりんごの木を、北の人はみかんの木を見たことがない。
日本の本土最南端に住んでいるとりんごが実っている風景はあこがれでもある。生まれ育った地域には、有名なみかんが二つある。まず、「津貫」という地域で栽培が盛んで甘くておいしいみかんが出回っている。
もう一つは、みかんの原型ともいわれている「川畑」みかんだ。昔は多くの家の敷地に植えられて、皮が硬く、タネが多い「地みかん」で多量に栽培して出荷するものではなかった。今では、絶滅危惧種でほとんど見かけない。地元の農業高校が川畑小学校の校庭にある川畑みかんを復活を期して研究しているようだ。
この秋最低の気温だった今日の午後から、津貫みかんを購入するためと実家に寄るために南に向かった。土曜の午後で市街地は車が多く、どこも渋滞していたので裏道をすり抜けながらいつも通りの時間でたどりついた。
種類のことなる3種を購入したが、次から次へとお客さんがやってきて売れ行き好調だった。陳列台に生産者ごとにオレンジ色の網に入れられて、置かれているが、生産者の写真までついていた。どの方もかなりの高齢で、津貫みかんが途絶えてしまうという噂を裏付けるようだった。後継者がいなくて栽培面積も減少し、みかんも以前ほど美品ではなく、「津貫」という名で買われているような状況だ。
りんごは、りんご畑といわれて平面な畑のような場所で栽培しているが、みかんはみかん山といわれて水はけの関係で山の斜面で栽培されていることが多い。高齢者にとっては作業が困難な場所だ。植えて、ちぎるだけではなく、商品化するための1年中の作業がある。川畑みかんのように数本が庭に植えられているわけではない。
熊本の芦北地区がみかんの産地であり、毎年出かけているが今年は水害でどうなっているのか情報が入ってこない。これから調べてみよう。


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