MOTOYANの日々題
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2020年08月27日(木) ライトゴロの条件

野球は、攻守がはっきりと分かれているゲームでチーム9人ずつで行う。守備は投手、捕手、内野手、外野手の各ポジションからなっている。
チームで勝ち負けが決まるのでチーム一丸となって勝利をめざすわけであるが、各ポジションごとに楽しみというかやりがいのあるプレーがある。投手は完全試合を、捕手は盗塁阻止、内野手・外野手は守備困難な打球の処理と補殺がその例だ。
外野手の中でライト(右翼手)は、走者1塁でから1ヒットで3塁を狙う走者をアウトにすること(イチローのレーザービーム)と他の外野手にはない大きな楽しみであるライトゴロの達成があげられる。
内野の間を抜ける、内野手を越えるとヒットになるのが普通だが、ライトの場合はいくつかの条件がそろえば、ライトゴロとして記録される。
今日のヤクルトと巨人のゲームでライトゴロが達成され、失点を逃れた。2アウト3塁で打者は9番ピッチャー、速い打球がライト前に転がった。ライトは打者が投手ということで定位置より前で守り、ライトゴロを想定して準備していたので慌てることなく捕球し素早く一塁手へ送球してアウトにした。
ライトゴロ達成の条件は、前進守備、速い打球、足の遅い打者走者、そして準備である。今日のライトゴロはこの条件がすべて揃っていたので達成できた。ライトは5人目の内野手と言われている。三遊間の深い場所よりも一塁ベースまで近いからだ。
打者は打球の結果を自分で決めてしまうと足が遅くなる。「アウトだ!ヒットだ!」と決めてしまう傾向にある。当然外野に転がればヒットだと思う、すると1塁ベースまでの所要時間が長くなる。まさか外野手が1塁に投げてくることはないだろうという思い込みがそうさせる。
そもそも今日のライトゴロは、もう一つの思い込みから生まれた。それは打者が9番ピッチャーだから安打を打たれることはないだろうという思い込みで簡単にストライクを取りにいったからだ。ピッチャーといえどもバットを持って打席に入る。振れば当たることもあるし野球はあんな広い場所に9人しか守っていないのでヒットゾーンはとても広い。


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