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2004年12月12日(日)
『DEATH NOTE』1〜4巻

<このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月(やがみ らいと)」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!>
デスノートを拾ったライトが神を気取って、凶悪犯罪者を殺す。彼を捕まえようとするL。同じ年(18歳~19歳)のライトとLが追われる者と追う者として駆け引きの限りをつくすという話。

一読してまず、話のための話、という印象を持った。『20世紀少年』もそうだけれど、最初の前提が絵空事なので、最後に「なんちゃって」と言われてしまったら終わりなのだ。お話なんてみんなそういうものだと言ってしまえばそれまでだけれど、いかにリアリティを持たせるか、というのが腕のみせどころ。そのためには、いくつかクリアしてほしいポイントがあって、そこに触れないまま話がすすみ、終わってしまうなら、別に読む必要はないだろうなあと思う。
「人を殺すということ」について、作者(原作者)はどう考えているのかということ。そういうのを棚上げにして、スリルとサスペンスを追うだけの話もあるとは思うけれど。本気が多少見えないと、重みがないんだよね。ライトがゲームをやってる限り、勝ち負けのスポーツマンガと同じ。で、ゲームに徹するならデスノートの設定を都合よくいじるなよーって感じ。途中でいろんな要素を加えていったら、それはゲームにすらならないでしょう。おばかな女の子がでてきたのは面白かったけれどね。不確定要素で。この子との関係でライトが良心を取り戻すなんて話もありかしら?

小畑さんのキャラ設定は原作者の指定によるものだろうか。ライトとLなんて、あからさまに表と裏で結局同じ人格といいたげだし、死神リュークとLのビジュアルはそっくりだし。Lのすわりかたって、ゴッドアーミーの天使達の座り方とおんなじ(笑)