大学のサークルの話。漫研じゃなくて、アニメ研でもなくて、あえていうなら「おたく」のたまり場。現代視覚文化研究会。略して現視研(げんしけん)。 「おたく」はなろうと思ってなるものではなくて、「おたく」と一般人の間には、きちんとした境界があるのだそうだ。とりあえず最初は人目をしのぶおたくの笹原君が導入に使われているけれど、そのうち真性おたくの高坂くんにくっついてきた彼女の、一般人の春日部さんの視点からみたげんしけんが描かれる。春日部さんが知らず知らずに境界を越えていくのが、げんしけんの面々にとっても読者にとっても、楽しみな展開。まるでゲームをやってるようにねー 妹萌え、コスプレ、ガンプラ、コミケ、猫耳、秋葉原、・・・キーワード満載だけれど、意外ときちんとした作品なので、そこが実はほんとの「おたく」じゃないかも〜四巻最後にはホモ嫌いで漫研を追い出された新女子部員がやってきて「女おたくは嫌いです」とのたまう。帰国子女のコスプレイヤー大野さんが叫ぶ。「ホモが嫌いな女子なんていません!!!!」ほんとうか?続きが楽しみ。
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