これも、ずいぶん前に描かれて中断している作品。 最初は竹宮恵子さんの名前で発表されていたが やがて原作者の増山法恵さんと併記されるようになった。 この続編は増山法恵さんの公式HPで小説の形で発表されている。 今のところ最初のごく一部しか発表されていない。
増山法恵の『変奏曲』 pink.sakura.ne.jp/~amabel/
私は『変奏曲』のシリーズが好きだったので、 リアルタイムでほぼ全作品を読んで、掲載誌の切り抜きも持っている。 いろんな雑誌に掲載されたので、今のようにネットの情報がない頃は 追いかけることが読者の愛情表現だったような気がする。 だから今でもこんなふうに紹介しているのだけれど。
『永遠の少年』も『神の子羊』も読んだ。 そして今回続編を読んで、私が好きだった『変奏曲』の世界は おふたりの世界がほどよく混ざったものだったなあと思う。 竹宮作品の中でも音楽関係の作品が好きだった。 当時は二人で作っているということは知らなかった。 『変奏曲』の続編も、小説ではもとの作品とは違う作品のように見える。 エルドラドのネームで完成原稿を想像するように、 この小説を読んで、頭の中では漫画になっているところを思い浮かべる。 それは、作品のファンにとって、幸せか?不幸せか? 作者が健康で作品を書けるなら、きちんと完成させて落とし前をつけてほしい というのが本音だが。
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