昨日、ネットをうろうろしていて、たまたまHITしたページに 『七つの黄金郷』の続編のネームが30ページ分、 今年出た文庫の巻末に載っている、ということが書いてあった。 それで本屋に行って文庫を探して買ってしまうのが 大昔のマニアの悲しい性だったりする。
☆中公文庫(Cや1 20)『七つの黄金郷』第六巻
・・・おもしろかったよ。意外と読みでがあった。 内容については、これは読みたい人が自分で確かめるべきものだから書かない。 『七つの黄金郷』は言うまでもなく、山本鈴美香の未完の大作だ。 第三部のものすごくいい場面で終わっている。 今回読んだネームは第四部の冒頭部分で、話がどういう方向へ進むか 大体の方向がわかる。おもしろい、だけれど微妙かなあ。 山本鈴美香の作品の人間関係にはひとつのパターンがある。 年上の男(コーチ)と少し年上の男(藤堂さん)と少女(ひろみ)の三角関係。 エルドでは、これにもう一人加わっているけれど兄なので分が悪い。 少女まんが的な枠の中で描くことがるのか? そして現実感覚を失わずに描くことができるのか? ネームはぎりぎりのところで許容範囲だったので、 実は少しうれしかった・・・
第三部が書かれたのが1977年。ネームが書かれたのが1993年。 今年は2003年。四半世紀たったのに、果たして完成するかどうか未だにわからない。 少女漫画描きもその読者も気が長い(笑)
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