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漫画関連ファイル


2001年10月31日(水)
よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』WINGS12月号

TVの『アンティーク』が素材を無駄に食いつぶしている間にも
よしながさんの連載は絶好調なのでした。
思ったよりもずっと、よしながさんは引き出しをたくさん持っている。
読者の予想を裏切りつつ、描かれてみればこれしかないような展開の仕方。
TV化で単行本が売上ランキングに顔を出そうが、ヤフーオークションで
同人誌が高騰しようが、マイペースで続けるところがすごい。

今回は、一勝一敗の結果の小学4年の楓子ちゃんが登場しました。
『こどもの体温』のテーマは『西洋骨董・・・』でも健在でした。
私がおもしろいと思ったのは、抱きつく楓子ちゃんの
すいつくような体でした。子供がしがみついた時の重さと心地よさを
なんで、よしながさんは知っているんだろう。
意外とご本人はさっぱりしっかりした人のように思えるのだけれど。
『ジェラールとジャック』の時も、人と人の心と体が触れ合う時の気持ちよさが
描かれていました。それを読むのはとても心地よいです。
DV法が施行された今年としては、とてもタイムリーなエピソードもあったりして。
橘の過剰なほどの器用さも楽しいし、動揺する小野もかわいい。
ほんとに今が旬の連載だなあ。

さて、テレビの方ですが、なんか一昔前の少女漫画でもやらないような
ベタベタな話はいったい何?冗談?理解不能。
なまじ主役以外がはまってるだけに、もったいない。