TOP 最新の記事 戻る≪ I NDEX ≫進む


漫画関連ファイル


2001年07月14日(土)
森脇真末味『ブルームーン』

久しぶりに森脇さんの『ブルームーン』を引っ張り出して
ぱらぱらと見ているうちに結局全部読んでしまった。
読んでいて、心の中に染み込んでくるような
せつない、きれいなお話だということに
初めて気がついた。

連載中も読んでいたし、コミックスを集めた時も読んだはずなのに
全然わかっていなかったんだな。
いったいどうして今回はこんなにすんなり入ってくるんだろう。

英一も英二もお互いが必要で、それこそ
一つの魂をふたつに分けたような存在なのに
一緒にいたらお互いをだめにする。
傷つけたり傷つけられたりしながら、
離れられないふたりが、ゆっくりと大人になっていく。

プチフラワーに連載されていたのは1986年。
15年もたっているとは思えない新しさ。
じつは、友人達にボーイズの本をまとめて回覧するにあたって、
ルーツというべき少女まんが作品をいくつか入れようと思って
『グリーンカーネーション』や『バナナブレッドのプディング』やこの本を
読み返してみたのだけれど・・・・
いやいや、まるで宝石のようにその輝きは全然色あせていないのでした。
ほんとうにほんとうによき時代を私達は過ごしてきたのでした。

blue moony green tea dream
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5082/