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漫画関連ファイル


2001年03月27日(火)
『雨柳堂夢咄』第8巻 by 波津彬子

『妖魅変成夜話』も『雨柳堂夢咄』も連載のペースがゆっくりなので
新刊が出るまでに長い時間、待たなきゃいけない。
それが、同時期に出たので、ちょっとぜいたくでした。

今回の第8巻に収録されている「むさし野」のお話が私は大好きです。
月明かりの秋の野原に迷い込んだ恋人達や若い書生が
招かれた野点の席。
ふたりの翁が、おいしいお茶でもてなしてくれます。
甘い金平糖の数粒がちょっと楽しい。
客人の残していった記念品や、秋の草木をかたどった
茶道具が蓮の手元に残されて
道具を広げると、月のむさし野の野点の席が
一瞬よみがえる。
この作品は、採算度外視じゃないかというくらい、
背景に手が入っていて、もしかしたら作者も
お気に入りのお話しかもしれませんね。

石川県立美術館の前田育徳会の展示室には
すばらしい蒔絵のお道具が展示されていることがあります。
それこそ、作った人の魂がこもっているような細工
美術館のHPの古美術の蒔絵の項でも見ることができます。

石川県立美術館[デジタルミュージアム]へようこそ
http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/