初めの頃は、4人の子供たち全員が何らかのハンディキャップを持っていたね。 グレアムは片目。アンジーはびっこ。サーニンは自閉症。マックスは・・・何だっけ? しかも家庭的にも恵まれない。 グレアムは母が家出してパラノイア的父親に育てられ、おばちゃまは自殺。 アンジーはラブチャイルドで母親はキャリア優先。 サーニンのお母さんは自分を見失って死んでしまったし、 マックスは・・・何だっけ? 単に私が忘れているだけかもしれないけど、マックスの印象は薄い。 それが、なぜかお話の急展開のきっかけになってるのが不思議。 しかしきっかけになっただけで、そのあとはやはり、かやの外なのがなんともいえず。
4人が旅を続けるうちに、反発して告発する一方から ハンディキャップをひとつづつ克服して、社会に戻ってきたことが興味深い。 子供のままでなく、少しづつ成長していったことが、 あんなにも惹かれた理由かもしれない。 そして、行く手にはジャックとロナルドとパムがいる。ムーンライティングのふたりもいる。 三原さんはほんの少しづつ、私たちの先を歩いていた。 彼女はどんな中年や老人の主人公を描いたんだろうか? いつまでも、シビアな視点にほんのちょっぴり希望を混ぜてくれただろうか? 今となっては自分達で考えなければならないけれど。
追記 思い出しました。マックスは父親に殺されかけたんでした。 印象薄いなんて書いて悪かったわ。一番過激だったのね・・・
さらに追記(2001.6.26) この文章を読んだ方からサーニンは自閉症ではないだろうというご指摘を 受けました。はみだしっ子の本が手元にないので確認できませんが、 確かに、自分の判断で簡単にあの病名をつかってしまったなあと思います。 ご指摘下さったK様によりますと、サーニンの状態は、脳機能障害である 自閉症ではなく、心身症とかPTSDの一種ではないか?とのこと。 ありがとうございました。こういうところに自分の気がつかなかった 誤解や思い込みがあることを、指摘していただいて初めて知ることができます。
|