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2001年01月10日(水)
そういえば『はみだしっ子』は

初めの頃は、4人の子供たち全員が何らかのハンディキャップを持っていたね。
グレアムは片目。アンジーはびっこ。サーニンは自閉症。マックスは・・・何だっけ?
しかも家庭的にも恵まれない。
グレアムは母が家出してパラノイア的父親に育てられ、おばちゃまは自殺。
アンジーはラブチャイルドで母親はキャリア優先。
サーニンのお母さんは自分を見失って死んでしまったし、
マックスは・・・何だっけ?
単に私が忘れているだけかもしれないけど、マックスの印象は薄い。
それが、なぜかお話の急展開のきっかけになってるのが不思議。
しかしきっかけになっただけで、そのあとはやはり、かやの外なのがなんともいえず。

4人が旅を続けるうちに、反発して告発する一方から
ハンディキャップをひとつづつ克服して、社会に戻ってきたことが興味深い。
子供のままでなく、少しづつ成長していったことが、
あんなにも惹かれた理由かもしれない。
そして、行く手にはジャックとロナルドとパムがいる。ムーンライティングのふたりもいる。
三原さんはほんの少しづつ、私たちの先を歩いていた。
彼女はどんな中年や老人の主人公を描いたんだろうか?
いつまでも、シビアな視点にほんのちょっぴり希望を混ぜてくれただろうか?
今となっては自分達で考えなければならないけれど。

追記 思い出しました。マックスは父親に殺されかけたんでした。
   印象薄いなんて書いて悪かったわ。一番過激だったのね・・・

さらに追記(2001.6.26)
   この文章を読んだ方からサーニンは自閉症ではないだろうというご指摘を 
   受けました。はみだしっ子の本が手元にないので確認できませんが、
   確かに、自分の判断で簡単にあの病名をつかってしまったなあと思います。
   ご指摘下さったK様によりますと、サーニンの状態は、脳機能障害である
   自閉症ではなく、心身症とかPTSDの一種ではないか?とのこと。
   ありがとうございました。こういうところに自分の気がつかなかった
   誤解や思い込みがあることを、指摘していただいて初めて知ることができます。