リサイクル書店でふと見かけて買ってしまった全10巻。 なんて懐かしい『いらかの波』、一日で読んでしまいました。
元気なガキ大将の渡。しっかりものの茜ちゃん。 今で言う「こわれている」生徒会長、島津亮。 大工の棟梁と渡のおとうさんとおかあさん。 おもしろくて、楽しい漫画でした。
この作品が別冊マーガレットに連載されていた頃、私は高校生で、 学校の帰りに駅の売店で別マを買い、バスの中で読んだものです。 新玉線の開通前で、渋谷から成城学園前行きのバスに乗って そこで、生徒会長がカーテンにくるまって「わははははは」と笑うシーンを見て 思わず声を出して笑って、回りの顰蹙を買いました。
『ティータイム』の頃のりぼんと『いらかの波』の頃の別マは だから首都高高架下の246号を走るバスのイメージと結びついているの。(個人的に) それから『LaLa』へと移っていくのですが、『LaLa』は新玉線の色々タイルと旭屋書店の イメージなのでした。 (あの頃の新玉線の渋谷駅はきれいでだだっぴろくてSF的だった。 今は見る影もないだろうなあ、、、)
『いらかの波』は今読んでも全然古くない。単純な話に見えて、 一筋縄でいかないところがあるみたい。 私は渡の両親が好きだわ。とっても人が良くて心配性のおとうさんと やさしいお母さん。このふたりみたいな大人を描けるって ほんとにすごい。先生達や友達もみな楽しい。
ちゃんと、渡と生徒会長がホ○じゃないかと誤解される話もでてくるんだよ。 いやー、そういうもののハシリの時代だったんだね。 女装マニアの部の先輩とかさ。
古いものと新しいものが混ざったような不思議な作品でした。
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