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漫画関連ファイル


2000年10月06日(金)
『いらかの波』 by 河あきら

リサイクル書店でふと見かけて買ってしまった全10巻。
なんて懐かしい『いらかの波』、一日で読んでしまいました。

元気なガキ大将の渡。しっかりものの茜ちゃん。
今で言う「こわれている」生徒会長、島津亮。
大工の棟梁と渡のおとうさんとおかあさん。
おもしろくて、楽しい漫画でした。

この作品が別冊マーガレットに連載されていた頃、私は高校生で、
学校の帰りに駅の売店で別マを買い、バスの中で読んだものです。
新玉線の開通前で、渋谷から成城学園前行きのバスに乗って
そこで、生徒会長がカーテンにくるまって「わははははは」と笑うシーンを見て
思わず声を出して笑って、回りの顰蹙を買いました。

『ティータイム』の頃のりぼんと『いらかの波』の頃の別マは
だから首都高高架下の246号を走るバスのイメージと結びついているの。(個人的に)
それから『LaLa』へと移っていくのですが、『LaLa』は新玉線の色々タイルと旭屋書店の
イメージなのでした。
(あの頃の新玉線の渋谷駅はきれいでだだっぴろくてSF的だった。
 今は見る影もないだろうなあ、、、)

『いらかの波』は今読んでも全然古くない。単純な話に見えて、
一筋縄でいかないところがあるみたい。
私は渡の両親が好きだわ。とっても人が良くて心配性のおとうさんと
やさしいお母さん。このふたりみたいな大人を描けるって
ほんとにすごい。先生達や友達もみな楽しい。

ちゃんと、渡と生徒会長がホ○じゃないかと誤解される話もでてくるんだよ。
いやー、そういうもののハシリの時代だったんだね。
女装マニアの部の先輩とかさ。

古いものと新しいものが混ざったような不思議な作品でした。