400年に一度しかやってこない、ミレニアムのうるう日に発売された 「陰陽師」第9巻。おそらく最大のクライマックス。内裏炎上。
でも、どうも、日本史にうといせいか、国文にうといせいか、 陰陽道にくわしくないせいか、内裏炎上の意味するところはよく わからないんです。そのうちぼちぼち関連書を読もうと思っていますが、、、
そんな私でも、夜の内裏の暗夜にはえる白洲だの、その上に広がる 底の無いような夜空を、岡野さんの絵から感じることができます。 異界の口が開いてしまって、そこここにざわめいている物の怪の気配。 物の怪よりもこわい、あやしげな坊さんと、丁丁発止とガンとばしあう清明。 全然話の見えていない博正くん。
誰も見たことのない平安時代の空気のようなものを ここまで描いた作品はなかったのではないかしら。 それだけで、うれしくなってしまいます。
そして内裏が燃えてしまうんだな。
白泉社から本が出るようになってから、単行本のオビのあおり文句の センスが良くない。スコラの時は気の利いたひとことが書いてあったんだけど。 今回は「真葛、解禁」 そりゃそうだけどさ、本筋にはあまり関係ないかんじ。 「内裏炎上」じゃないかなあ。
さて、BSまんが夜話「陰陽師」は明日です。
訂正 BSまんが夜話は9日(木)深夜でした。
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