TOP 最新の記事 戻る≪ I NDEX ≫進む


漫画関連ファイル


2000年03月07日(火)
「陰陽師」第9巻 by 岡野玲子

400年に一度しかやってこない、ミレニアムのうるう日に発売された
「陰陽師」第9巻。おそらく最大のクライマックス。内裏炎上。

でも、どうも、日本史にうといせいか、国文にうといせいか、
陰陽道にくわしくないせいか、内裏炎上の意味するところはよく
わからないんです。そのうちぼちぼち関連書を読もうと思っていますが、、、

そんな私でも、夜の内裏の暗夜にはえる白洲だの、その上に広がる
底の無いような夜空を、岡野さんの絵から感じることができます。
異界の口が開いてしまって、そこここにざわめいている物の怪の気配。
物の怪よりもこわい、あやしげな坊さんと、丁丁発止とガンとばしあう清明。
全然話の見えていない博正くん。

誰も見たことのない平安時代の空気のようなものを
ここまで描いた作品はなかったのではないかしら。
それだけで、うれしくなってしまいます。

そして内裏が燃えてしまうんだな。

白泉社から本が出るようになってから、単行本のオビのあおり文句の
センスが良くない。スコラの時は気の利いたひとことが書いてあったんだけど。
今回は「真葛、解禁」
そりゃそうだけどさ、本筋にはあまり関係ないかんじ。
「内裏炎上」じゃないかなあ。

さて、BSまんが夜話「陰陽師」は明日です。

訂正 BSまんが夜話は9日(木)深夜でした。