昔、少女まんがにものすごく夢中だった頃、何回も読み返した作品たちがある。 ある時、それがお互いに似た構造を持っていることに気がついた。
A B C 1 「トーマの心臓」 ユーリ−−−−エーリク−−−−−−−オスカー 2 「はみだしっ子」 グレアム−−−マックス(サーニン)−−アンジー 3 「日出処の天子」 厩戸王子−−−毛人 4 「BANANA・FISH」 アッシュ−−−英二
A:頭脳明晰、容姿端麗、リーダー、性格悪し、家庭的に恵まれていない B:Aより地味、情緒的に安定している、家庭的にはまあまあ(例外あり) C:A,Bのそばにいて、見守っている。Aのことが心配。 家庭的に恵まれていない。
ちょっと見たところ、AはBよりも優位にあり、Bを保護しているかのように見える。 しかし実は、Bの方がAのことを救っている、もしくは守っている。
読者は誰に感情移入するのだろう? なんでもできるけど心さびしいA 何もできないけどAを支えるB むくわれないけど、Aを見守るC Cに見守られているA
感動する場面というのは、A,B,Cの心が触れ合った瞬間だと思う。 本当は読者は自分がそんなふうに誰かに気にかけてもらいたいのかもしれない。
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