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2001年05月22日(火) ぶっせん+1

「ぶっせん」(週刊モーニング連載の仏教坊主ストーリーギャグマンガ)の単行本の発売日は、ずっと仏滅だ。
こういう密やかなギャグは好きだ。

たぶん同じモーニング誌で、マンガ家たちが集まって、新古書店に反対する声明を出していたが、こちらはなんかハズしている。
気持ちはわかるが、それは金の話でしょという感じ。
こちとらは、ブックオフの恩恵には預かっているが、マンガ雑誌からは一度も仕事が来たことがない。
何の義理もない。
だいたい、まだマンガ雑誌がつぶれるという話も、単行本が出なくなるという話も聞いたことがない。
今までが儲けすぎでしょう。
何百万部突破とかよく騒いでいるじゃないですか。

仮にこれでマンガが不採算な職業になったとしても、マンガを書くやつも読むやつもいなくならない。
儲けが減ることがいやな人間は安心して廃業しろい。

その点、土田世紀は偉い。とっくの昔に、「編集王」の特別編で、新古書店の影響は、マンガの本質には何の関わりもない、と宣言してしまっている。マンガとしてはつまらない作品だったけど、土田世紀の精神は未だ熱いね。


村松 恒平 |MAILHomePage