弱Sonファイブ
9月からずっと 計画を練っていた。 そして明日、 ついにその計画実行の 最後の日を 厳粛に迎えることになる。 ジョージアのムートンコート プレゼントしめきりの日。 思えば目頭が熱くなる。 会社の朝礼では 皆に協力を呼びかけ、 ジョージアを飲んでいる人がいれば たとえ事業部長クラスの おっさんであっても 容赦なく応募シールを 取り立ててやった。 BOSSやFIREを飲んでいる先輩を 「非国民」とののしり、 うちの部署では 上司が受注の生産効率を上げろと 檄を飛ばす中、 加護さんもうちの部署の 生産効率を上げるため、 部署のメンバーが ひとりあたり飲まなければいけない ジョージアのノルマを設定したら みんなの総スカンを食らった。 ... たいへんだった。 なだめたりすかしたり、 御礼を言ったりキャバクラに行ったり、 カゼをひいたりトルネコをやったり、 トルネコにハマったりトルネコに飽きたり、 トルネコを食べたりトルネコをもどしたり、、 ネコをなぐったりネコをおこったり、 ネコを食べたりネコに飽きたり、 飽きたネコに芸を仕込んだり、 仕込んだネコにフェラチオをさせたり、 そりゃあもう、 がんばったような がんばらなかったような... そしていよいよ おいらは 19口分のシールが貼ってある 応募はがきを持って 自分のデスクを立った。 もちろん郵便ポストに行くためだ。 少し武者震いがする。 ... いよいよだ。 そんなとき例の事業部長に 「加護くん、ちょっと」 と呼ばれた。 「何でしょう」 と言いながらそそくさと行く。 「シール、集めてるんでしょ」 「あ...ええ」 「じゃあこれも持っていきなさい」 と言って事業部長は こんなおいらに シールを何枚かくれた。 だが、 コカコーラのシールが大半だった。 ... 事業部長の役立たずぅ とは言えないサラリーマン加護 27才の冬。 |