「にこにこばかりもしてられない。」
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2002年09月10日(火) お話ししましょう。

友達やらヒゲ君一族やらに相談してみたけれど、
結局は私がちゃんと話をしないといけないことだ。

混乱してしまって、何を言えばいいのやらわからなくて半泣きだったのも、
時間がたって、いろんなヒトの言うこと聞いてたら、
ああ、そうか、自分の不満はここなのか、とか、
なるほどなぁー、ヒゲ君が悪いっていうか、私だって悪いなぁーとか、
たくさんのことがだんだん整理できてきた。

ヒゲ君に時間を取ってもらった。

「イタリアは、結局何日から何日まで行くの?」
「25日から、3日まで。」

ヒゲ君に、旅行に行くこともね、日程のことも、お金のことも、
とやかくいうつもりないけどね、ひとつだけひっかかってることあるの。と切り出した。

わかりやすい例をひとつ言うとね、
今回この旅行を決めるときに、代理店さんに電話したでしょ。
その前に、私に電話して、子供たちの運動会はいつやとか、おまえの用事はどうだとか、
一言も聞こうと思わなかったでしょ。

ヒゲ君、小さく、あっと声をあげる。

ほらね、気がついてない。見えていない。


お話し開始。

あなたが旅行に行くことに私は不満はない。
イタリアは楽しいと思う。行ってらっしゃい。

あなたにも、私たち妻子のことが見えていないことが自分でもはっきりわかったと思う。
見えてないよ、気がついてないよと何度もことあるごとに言っていることなのに、
理解されてはいなかったと思うと、残念だ。

今度のことでも私はとてもがっかりした。
なぜがっかりするのかを考えて、期待するからだと思い当たった。
なので、あなたに家族の役割を期待するのはやめておこうと考えている。

あなたは役割を押し付けられたり、型にはめられたりすることで、
息苦しくなって、自分を発揮できなくなるタイプのヒトだ。
父親をしろの、夫らしくしろのと言って、
みすみすあなたの個性を殺すようなことを私はしたくないし、
あなたもされたくないと思う。

だからといって、あなたに
もう、夫も父もしなくていいですなんて、言うのはばかげていることだと思うし、
そんなことが普通ではないこともよくわかっている。

でももう、これ以上あなたに見えていないところで
私が勝手に傷ついたり、がっくりしたりということを増やしたくなければ
あなたに見る気持ちがない以上、
私はあなたに期待することをしないでおこうと思っている。


今話したことは、私一人が飲み込んで黙っていれば
あなたは気がつかなかっただろうし、
私も日常に紛らわせてしまえることかもしれない。
だけど、言わないで不満を溜めこんで、
薄皮の張ったような夫婦を続けるのが不安だったので、
言うことにしました。


2時間弱。


ヒゲ君は、私の言うことを、恐ろしげな顔をして聞いていて、
最後まで怒って怒鳴ったり、言葉尻を捕まえて反論したりしなかった。
くだらんことをよろよろ言いにきよって、と思われてるのか、
そんなことをヨメハンに言われてかなりショックなのか、
なんだかおとなしかった。

私は自分で整理したことを、言葉を選んで言ったつもりだったけれど、
ヒゲ君がわかってくれたかどうかは、わからない。
このあと、なにを見たら、彼が理解しているとわかるのかまで考えてなかった。
そりゃそうだ。
私はヒゲ君に何をどうしろとは一言も言ってないのだから。



ヒゲ君から出た感想らしい言葉は、

「溜めずに言ってよ。
きゃおちゃんは、溜めこんでから吐き出すから、言うことが、きつい。」

だったので、

(もし私がタイミングを逃さずに猛爆発なんかしたら、このヒト、絶対、ひしゃげるな。)
とは思った。




ヒゲ君はこれからも私の夫で、
私はこれからもヒゲ君の妻だ、と、思う。たぶん。

ヒゲ君とこれから長い時間を一緒に老いていくのには、
いろいろと、工夫がいるってことだと思う。


モックンをしかるモックンの担任の先生は、
モックンの悪いところしか見えてなくって、
私にはモックンのいいところしか見えてないから、
モックンの先生がなんでこんな出来のいい息子を叱るのかわからなかったけれど、
どうしてだろう?と思って、息子を眺めて、
モックンの悪いとこにひとつ気がつくと、
次々と悪いところばかりが目についたではないか。

同じことだ。
このままヒゲ君のやなとこ、腹の立つことだけがループしないように、
私はもっとヒゲ君のいいところをたくさん見つけなくては。


・・ちょっと、たいへんだとは、思うけど。



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