その14(退院当日)

いよいよ退院!

いつも通り診察があり、OKが出ると退院。
という運びらしいのですが
前日、看護士さんに色々医者に対する不平不満を言ったために(笑)
「先生からお話があるので診察は一番最後にしてください」
あ、そうですか。わかりました。
私も説明を聞けるならその方が良いです。

なんてうっかり返事したのが間違いだった。
「退院の人は一番初めに診察」して10時過ぎには退院できるはずが
延々待たされて、もううんざり。
結局医者の前に座ったのはもう12時になる頃でした。

椅子に座ると いきなり医者が医学書らしきモノを持ち出し
(なんだか随分気合い入ってるなぁ…(苦笑)
ページを繰って「耳下腺」の説明と思われるところを開き
医師「これが耳下腺です。」
私 「あ、そうですか。」
医師「ここに出来た腫瘍を取ったわけです。」
私 「はぁ。」
医師「で、腫瘍自体は多形腺腫と言って、良性でした。」
私 「良性でしたか!安心しました。」
わざわざカルテの裏に字まで書いて説明してくれる先生(笑)

次にカルテに貼った手術の写真を見せてくれて
医師「これが手術中の写真です。
 ここが耳、この先(画面の外)に鼻があります。」

私 「はい。」
医師「耳下腺というのはこれですが。」
私 「はぁ。」
自分の写真なんだけど、どうもピンと来ません。
耳のすぐ横がぐわっと菱形に広げられていて
中は真っ赤っかで素人には何が何だかさっぱり判らない(苦笑)
しかしまぁ、こんな写真はなかなか見るチャンス無いので
ぐぐっと乗り出してしっかり見てきました。

開いている中が真っ赤なのは、却って非現実的で
作り物でも見ているような気分なんですが
周りの皮膚(首とか顎とか)に少し血が付いている方が
痛々しい感じがしました。
いや、自分なんだけどね(笑)

それから、もう一枚の写真を示して
医師「これが取った腫瘍です。半分に開いてますけど。」
ああ!それで!
術後に見せてもらった腫瘍が、切れてるように見えたんだけど
写真を撮る時、「開き」にしたからだったんだ!
なんで「開き」にするんでしょうかね?
組織検査に出すのはほんの少しでいいんでしょう?
ま、なんでも良いんだけど。

医師「他に何か質問はありますか?」
私 「いえ、特にありませんが。
   でもまた後から『そこの神経は切りました』なんて
   言われるのはちょっと、と思いまして」

先生、憮然とした表情で
医師「痺れている所は神経通ってるわけですから、それはありません!」
私 「そうですか、安心しました(苦笑)」

延々2時間も待たされて、それでも先生の話を(5分くらいは)聴けて
病室に戻ってみたらもう昼食が配膳されている(笑)
「あの、もう会計済ませちゃいました」と言ったのだけれど
配膳してくれている人が「いいのよ、出たんだから食べてって」
最後に「ちまき」のお昼を食べて帰宅しました。

10日ぶりの自宅! お風呂!!!
ああああーー、極楽極楽。

というわけで
無事予定通り10日での退院となりました。
でもまだちょっと書いておきたいこともあるから
もう少し続けちゃいます。
2004年04月25日(日)

花のもとにて / しっぽ

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