青少年の犯罪のはなし

なんて、固いタイトルにしてしまったけれど
ただ単に自分の言葉にかみ砕くことが出来なかったってだけ。ごめんね。

このたび「青少年非行防止座談会」というのに出ることになった。
「出る」というのは、会を見に(聞きに)行くのではなくて
パネルディスカッションのパネラーとして出るのだ。
その、打ち合わせに今日行って来た。
今回は、「万引き防止座談会」なのだとか。

万引き対策に頭を悩ましている
地元の大手書店からは、万引きの実情報告が用意されていた。

これを読んでくれているみんなは知っているだろうか。
今、万引きの低年齢化が指摘されているが
なんと6歳4歳の子が親に指示されて万引きしたという。
幼稚園児3名が「ボスに脅されて」万引きに来たという。
小学生、中学生は役割分担をして組織的に万引きするのだという。

その書店から家庭に向けた提言は
「他人のモノを取るのは人間として犯してはいけない社会ルールである」
ということを
「箸を持つのと同じように幼児の頃から教育を徹底して貰いたい」
と結んであった。

真偽のほどは確かではないが
駅周辺のコンビニが万引きで潰れたという噂を聞いた、とお話しした所
担当職員は揃って「本当のことです」と頷いた。
「万引き倒産」「万引き廃業」というのは実際かなりあるそうだ。

書店業界では「昨年の売上に対する万引きの平均率」を
1%と想定しているそうだ。
そのパーセンテージではたいした額ではなさそうにも思えるが
業界全体の売上高が約2兆円、つまり1%は200億円になる計算だ。
200億円が、(書店業界だけで)万引きで消えているのだ。

もしかしたら、あなたが買い物をしているその隣で
だれかがこの200億円の一部をポケットに入れている
かも知れない。

なんと恐ろしい社会だろうか!
学校や地域や警察に責任をなすりつけている場合じゃない!
人の子の親として、人間として、
人の最低限のルールをきちんと教えられる親にならなくては!


戦慄と共に、「人の親としての責任」を再考させられた打ち合わせだった。
2002年02月08日(金)

花のもとにて / しっぽ

My追加